だれでもDa-iCEの声で歌える! ヤマハの『なりきりマイク』を体験して感じた“人力ボーカロイド”感
“一人デュエット”にも挑戦 実際に「なりきりマイク」を試してみる
実際にマイクに声を出してみると自然な形で自分の声が変換されるのだが、楽曲を歌うとこれが単純な変換装置ではないことがよくわかる。筆者もためしに1曲歌ってみたが、抑揚の取り方や高音域の出し方など、自分の発声が他人のもののように感じられて驚いた。ためしに「大野雄大」「花村想太」のマイクを持ち替えながら“一人デュエット”をしてみると、それぞれのマイクに“得意な音域”があることがわかる。
この「自分から他人の歌声がする」という体験は非常にユニークで、声の作りは初期のボーカロイドの発声にも少し似ていると感じた。ボーカロイドとこの施策には「自分の行動で発声を操作する」という点でも共通点がある。たとえば「初音ミク」の声で発声できる「なりきりマイク」があっても面白そうだ(ボーカロイドの発展の経緯からするとなんだか技術の使い方が逆さまなようにも思うが)。ちなみに、この「なりきりマイク」はAIを使った技術だが、カラオケ店でユーザーの声を記録・収集することは一切無いとのことなので、その点はご安心を。
ウィークポイントを挙げると、「なりきりマイク」の仕組み上これは避けられないのだが、「声が遅れて聴こえてくる」ということだ。入力された音声を一旦変換してから出力しているため遅延が出るのは当然のことだが、この遅延がよりタイトになるともっと歌いやすそうだ。現時点ではテンポの速い曲よりは、ゆったりとしたバラードなどの曲を選ぶと歌いやすいだろう。
なお今回の施策の実現に当たってはレノボ・ジャパン合同会社による協力があり、TransVoxを用いたソフトウェアを処理するハードウェアとしてエッジコンピューティング向けの小型デバイス『ThinkEdge SE30』の提供があったという。小型・高性能なハードウェアによってリアルタイムで音声変換を実現しているとのことだ。
『なりきりマイク VOLUME2 Da-iCE』が体験できるのは8月29日まで。ぜひ最寄りの実施店で楽しんで欲しい。
■『なりきりマイク VOLUME2 Da-iCE』概要
展開期間:3月29日〜8月29日まで
料金:各店舗の料金設定に順ずる
展開店舗:
【北海道】カラオケ Mash ブロード店
【仙台】カラオケ合衆国 仙台六丁の目店
【群馬】ビッグエコー 髙崎西口店
【東京】カラオケ コートダジュール 目黒駅西口店/ビッグエコー 新宿東口駅前店
ラウンドワン 吉祥寺店/ラウンドワン ダイバーシティ東京プラザ店
カラオケルーム歌広場 渋谷センター街本館
【神奈川】カラオケ コートダジュール 横浜鶴屋町店/カラオケ コートダジュール 海老名駅前店
【長野】ビッグエコー フォルテ松本店
【愛知】カラオケ ヴォイスワールド 安城店/ラウンドワン 中川 1 号線店
【滋賀】ビッグエコー 瀬田店
【大阪】ラウンドワン 千日前店
【兵庫】ビッグエコー 三宮生田ロード店
【福岡】ラウンドワン 福岡天神店
【佐賀】ビッグエコー 佐賀駅前店
内容:
・「なりきりマイク VOLUME2 Da-iCE」の設置
・Da-iCE コラボルームの設置
・Da-iCE コラボドリンク(ノベルティ付き)の展開
(※企画内容は店舗によって異なります。各カラオケ店でご確認ください)
■キャンペーンサイト:https://www.yamaha.com/ja/stories/new-values/narikirimic/case2.html
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