『今日好き 卒業編2024 in セブ島』5話ーー前回の“思い出の花火”を再現「待っててほしい」

『今日好き 卒業編2024 in セブ島』5話

えいじ、最大の持ち味を発揮した土壇場の2ショット「オレの気持ちの大きさを伝えたい」

 この状況で、えいじはどうするのか。あるいは、どうすればよいのか。当事者でないのに画面越しに頭を抱えていたところ、夕食のBBQの時間、えいじ×きさきの2ショットタイムがとうとう訪れてしまった。ただ、さすがは今回の旅の主人公といえる、えいじ。先ほどのそうたと同様、自身の持ち味をよい方向でついに、最大限の形でアピールしてくれた。本当にえらい。

 彼のよさは、冒頭から出てきた。「オレの気持ちの大きさを伝えたい」。きさきがどう考えているか、いまはもう関係ない。ここまできたら、自分の気持ちを理解してもらうのみ。そう考えて行き着いた答えは、きさきが好きな黄色に照準を合わせてきた、Nike Air Jordan 1 Low "White/Pollen"。さらに、スマホの裏にはハートのイラストがつながる2ショットのチェキも。そうだ、そういう感じで飾らずアピールすればいいのだ。

 とここで、えいじからサプライズが。きさきとの前回の旅での思い出である手持ち花火をもう一度したいという。後ろの茂みから花火を持ってくると、恋の緊張感から解き放たれてだろうか。ふたりで花火に夢中になる、夢のような時間を過ごす。そして最後には、打ち上げ花火も。この場面は頼むからぜひ、見逃し配信を確認してほしい。ただただ、ふたりが打ち上げ花火の行方を見つめるだけの映像。ふたりの顔は映らず、背中のみを映した映像が、あれほど長い時間、『今日好き』でオンエアされたことはないはず。途中、ふたりの思い出がダイジェスト的に挿入される演出が、有無を言わさず涙を誘った。

 「気持ち、聞かないって言ってたっけ?」。2ショットの最後、気になる問いかけをしたきさき。彼女からは「じゃあ一晩考えるんで、待っててほしいです」。えいじからは「明日、告白行くんで、待っててください」と、お互いの約束を交わした。ナチュラルな笑いこそ、初登場時からえいじ最大の持ち味としてきたところ。ここまで悩んできたが、最初から答えは手元にあった。えいじの成長も大切だが、えいじはえいじのままでいいのだ。

 そうたとともに、多少は不器用なところがあったっていい(今回の旅で不器用でなかったのは、現状は誰が好きなのかわからなくなってしまったもねる/川尻杜音くらいである)。むしろ、年相応な不器用さでも、相手もまた同じ高校生。どんなアプローチだって、その瞳にはリアルに映るに違いないのだから。

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