約5年ぶり開催『春のVTuber甲子園』各チームの育成配信を総ざらい 大物監督たちが織りなすドラマを見届けよ

特訓成功&練習試合の連発で脅威の仕上がり ネオポルテ高校

 ホロライブ・博衣こよりとにじさんじ・椎名唯華、強力なメンバーを育て上げた二人に対して、Neo-Porte所属のVTuber、渋谷ハルはどのような育成を見せたのだろうか。

 渋谷ハルは毎年開催されてきた『にじさんじ甲子園』企画を視聴しており、昨年には「やりたくなった!」と『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』を購入し、実際に同じようなルール・形式でプレイしたことがあった。企画への出場が発表されたあとにも、練習として3年縛りルールをプレイして大会に臨んでいる。

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 渋谷ハルが選んだ都道府県は宮崎県。1回目のガチャでオリックス・バファローズ所属・横山楓の転生選手を引き当て、「ここから引き直すのは分の悪い賭け」と話しつつ、10分以上に渡ってリスナーとともに熟考。結果、1回目の新入生のままでいくと腹を決めたのだった。

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 余談だが、Neo-Porteは現在総勢19人の事務所で、渋谷本人を抜けば18人ほど。3年間で集まってくる新入生も同じくらいの人数が集まるため、現在事務所に所属している全員をひとチームにまるっと登録・出場させられる。これはネオポルテ高校ならではの魅力であろう。

 渋谷は緋月ゆい、水無瀬・絲依といらを中心としてチーム構築につとめていく。2年目夏大会には2回戦を突破するも、次戦にチーム評価Aの相手とぶつかってしまい敗戦、「甲子園出場」を狙ってたところでの躓きに、「チームをもっと成長させて秋の大会に臨みたかった。(展開として)一番キツい」と本音を吐露した。

 その後も地道に大会・練習を進めるが、守備をある程度捨てて打撃・走力を伸ばす方向性で育成を進めていたこともあり、エラー絡みの失点で2年目秋大会も早期に敗退してしまった。

 とはいえ、この時点で特殊能力「広角打法」を持った野手が3人おり、2年目冬に訪れた合宿・特訓練習のターンで特殊能力を次々とゲットし、一気にチーム補強することに成功した。「これが春先とかについてれば夏の大会も秋の大会も楽できたのに~」と、若干の悔しさをにじませつつも喜ぶ姿を見せた。

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 さらに年が変わると練習試合のコマンド・お誘いイベントが連発し、3試合もの練習試合をこなしたことで大幅に経験値・信頼度を稼ぐことができ、不安だったステータスの低さを埋めることに成功した。新入生が加わったチームは大会直前の練習試合でも打ち合いを制し、3年目・夏大会を迎えることとなる。

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 この大会でも早々に評価Aランクの高校と当たってしまうネオポルテ高校だったが、ここまで何度となくAランク・名門評価の高校と試合をしつづけてきたことが影響してか、接戦を制して勝利をもぎ取ったのだ。これには渋谷だけでなくリスナーも歓喜に湧いた。

 次戦となった準々決勝。対戦校がほぼ同評価レベルのCレベルとと知ると、「なにいってるんですか、うちはAランク倒してるんですよ?」と余裕を見せた渋谷。だが、ここまで当たりの良かった打線が7安打ながらもチャンスの場面で不発に終わってしまい、なんと敗北を喫してしまった。

「うーわマジかぁ……」「悔しい……」

 Aランク評価の高校に勝利して意気揚々、もしかすれば決勝を突破して甲子園出場まで見えていたなかで、足元を突然掬われたようなムード。あまりの幕切れに呆然としていたところから、徐々に悔しさが滲んでくる……そんな心境と移ろいが配信を通じてダイレクトに伝わってきた。

 配信を通じて「甲子園に出場してステータスをより伸ばしたい」と何度も口にしていた渋谷だったが、結果的には甲子園出場は果たせず、彼が想像していたステータスからすれば見劣りしてしまうところだろう。

 とはいえ渋谷が不安視していた守備力は、何戦にも渡って練習試合をこなした結果かエラーが目に見えて減少するなど、一気にまとまりをみせ、椎名率いるにじさんじ高校や頭一つ抜けたホロライブ高校とも対抗しうる実力を備えることに成功した。

 3年生~2年生組に特殊能力が揃っているため、打線の噛み合いから大量得点を狙いつつ、エースピッチャーの緋月が踏ん張りつづけるという作戦になるだろうか。大会に向けて渋谷ハルがどのような打線を組み上げていくのかが注目ポイントになるだろう。

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