1800万円超の日産“激レア車”に大興奮 テリー伊藤、価値を熱弁「二度と出会えない」
芸能界きっての車好きとして知られる演出家でタレントのテリー伊藤のYouTubeチャンネルで公開された動画に、幻のビンテージカー「オーテック・ザガート・ステルビオ」が登場した。
テリーは、これまで60台以上の車を所有してきた筋金入りのカーマニア。その知見を活かし、公式YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」では、都内近郊を中心に中古車販売店を巡り、国内外の珍しい旧車を視聴者に紹介するというシリーズ企画を展開している。
2024年2月15日に公開した「【オーテック ザガート ステルビオ】二度と出会えないかもしれない激レア車が登場」と題した動画でテリーは、チャンネルのレギュラーメンバーであるタレントの井倉光一らとともに、千葉県千葉市の中古車ショップ「BAKUYASU AUTO」へとやってきた。お目当ての車は、日産の子会社「オーテックジャパン」がイタリアのカロッツェリア・ザガート社と共同開発した「オーテック・ザガート・ステルビオ(平成4年式)」。ベース車両は「日産レパード」で、当時の新車価格が1870万円もする高級クーペだ。
テリーによると、同車は日産がザガート社にデザインを丸投げしたものだといい、結果として「大失敗だと思う」と断じた。酷評の的になったのは、特異な形状をしたボンネット。テリーいわく、フェンダーミラーをボディーに内蔵したいがためにこの奇抜なデザインを採用したとのことで、「大失敗なんですけど、僕ら当時大笑いしたんですよ」と懐かしんだ。
とはいえ、発売当時は不評でも時代が変われば見え方も変わるものだ。
オーテック・ザガート・ステルビオについてテリーは「“みにくいアヒルの子”だと思ってる」と形容し、「当時は変だったけども、いま見ると良くなっちゃった」と評価。さらに「限定200台」との触れ込みながら、おそらくそれよりも少ない台数しか生産していないと思われる“レアカー”としての価値もある。実際に、その物珍しさゆえに世界中から問い合わせが来るらしく、BAKUYASU AUTOのスタッフによれば、ドイツやイギリスの愛好家からも連絡が寄せられたという。
そんな珍車の乗り心地を確かめるべく井倉が運転席に座ると、左側のフェンダーミラーがかなり見えにくくなっていた。不便なことこの上ないが、テリーは「ほんとに欲しいんです」といたく気に入り、「こういう車ってうれしいじゃないですか。いま、ゲレンデとかみんな乗っちゃうでしょ? ゲレンデとか乗ってるんだったらこっち乗ってたほうが、これは笑えますよ」と面白がっていた。
気になる乗り出し価格は、走行距離約5万1000kmで355万円(※千葉ナンバーの場合)。テリーは「俺は安いような気がする」「二度と出会えない」とその価値を強調していた。
なかなかお目にかかれないレア車に、コメント欄には「いやー天然記念物的な車が出てきた」「すごーい! 稀代の珍車かつ名車ですね」「当時の奇抜なデザイン程改めて格好良く見える」「凄いクルマが出てきましたね」などの声が寄せられている。
なお、本企画の趣旨としては、珍しい中古車を車好きの視聴者におすすめするというものなのだが、この気に入りようを見ると、テリーがシレッと購入し、自身のカーコレクションに加える可能性もゼロではなさそうだが、果たして。