『今日好き 卒業編&新年特別編』最終話ーー「顔を上げて」 成立寸前で振られる黄色信号

『今日好き 卒業編&新年特別編』最終話

新たな旅は『卒業編2024 in セブ島編』 那須川天心の弟・りゅうじんも参戦!

 ここからはあくまで、筆者の考察。2泊3日を終えて、旅を続けたとしても、蓋を開けてみたら好きな相手がいなかった。1カ月間、その後の展望について悩んだ末、気持ちの鮮度が失われてしまう可能性は、誰にも否定できない。逆説的に『今日好き』における時間の刹那性の大切さを立証し、この番組で2泊3日という限られた時間設定にこだわり理由を証明してくれるメンバーもいるかと勝手ながらに想像していたが、この考えが思い浮かんだのも、前々回の4話で特別ルールの導入を匂わされてから、2週間後の今日のこと。いや、やはり、考える時間を十分に与えられることも必要なのか? いまも悩み続けている。

 実際のところは、えいじ、そうた、きさき、そらの4名全員とも、新たな旅で1カ月越しの再会。すでに見知ったメンバーだけあり、顔合わせの段階から和気藹々な雰囲気に。“役者は揃った”という表現がこれほど似合う場面もなかなかない。そうたときさきは、1カ月前と比べて髪色が明るくなるなど、この短期間でまた一段階、垢抜けたようだ。

 前述の下手な勘は杞憂に終わった。が、一足早く旅を終えた、ゆのんの勘は当たっていた。新しい旅にはきっと、新メンバーが参加して、バチバチの関係性になる。それは、好きになった・なられた側を問わず、双方とも。その結果、約束していたはずの恋が上手くいかなくなる。ゆのんが予感していたのは、そんな展開だった(ゆのっくすの例でいえば、アレックスだけでなく、ゆのんを好きになる新メンバーもいるという例えに言い換えられると書けばわかりやすいだろうか)。

 新たな旅に参加するのは、未発表の女子2名を含めて、継続メンバー6名と、新メンバー6名の合計12名。そのうち、新メンバーの女子2名はどちらも、えいじのことを意識している様子。きさきとそらにとっては、早くものライバル出現。さらに、登場から1分でその場を回し、褒め上手な人柄を輝かせた、絶対にモテること間違いなしの“もねる”や、あの那須川天心の弟である“りゅうじん”など、男子メンバーも『卒業編』に相応しい強者揃い。きさきやそらが、えいじから想いが遠のき、彼らの方に意識を持っていかれる可能性だってある。

 ゆのんが言うところの“バチバチ”な展開を、少しも期待しないといえばウソになる『卒業編2024 in セブ島編』。高3メンバーにとって本当の最後の戦いは、これからだーー。

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