東海オンエア・てつや、登録者150万人突破なるか? 初の目標設定に見た“東海らしさ”

 2024年3月14日まで活動を休止することを発表した人気YouTubeグループ・東海オンエア。休止中の現在は、メンバーそれぞれの個人チャンネルを更新したり、メインチャンネル以外の場に出演したりなどして、視聴者の前に姿をあらわしている。そんななか、グループのリーダー・てつやが個人チャンネル「べりたんで検索お願いします」を更新。今後の個人活動について言及した。

 本動画で発表されたことは、個人チャンネルの“登録者数150万人を本気で目指す”というものだった。YouTuberが「登録者数〇〇人を目指す」と宣言する様子はよく見かけるが、東海オンエアというグループは、“登録者数”を明確に追いかけるタイプではなかったように感じる。本動画でもてつやは「メインチャンネルもサブチャンネルもですけど、登録者何人目指すぞ、なんて考えたこともなかった。どうでもよかったんで」とコメントしている。では、なぜここに来て登録者数を増やす宣言をしたのだろうか。ことの発端には、実に“東海オンエアらしい”背景が隠されていた。

【決意表明】本気で目指します

 東海オンエアは2024年2月3日現在で701万人の登録者数を誇るグループYouTuberだ。メンバーそれぞれの個人チャンネルも登録者数50万人を超え、安定した人気を獲得している。そのなかでもリーダー・てつやの個人チャンネルは、2024年2月3日現在で登録者数は118万人となる。その影響力を逆手に、自身のチャンネル名を賭け“命名権オークション”なる企画を実施した。1回目の開催は2022年1月27日の「【衝撃の名前】革命的新ビジネス!!命名権オークション開廷!!!」という動画だ。

【衝撃の名前】革命的新ビジネス!!命名権オークション開廷!!!

 この動画ではオークションに賭ける品を持ち寄り、メンバー内でオークションを行った。結果てつやは個人チャンネルの名前を出品し、メンバーの虫眼鏡が200万円で落札。名前を「おまんじゅう」に変更した。当時てつやの個人チャンネルは登録者数95万人の状態で、変更期間は登録者数が「110万人」にいくまでと宣言した。

このチャンネルの名前が決定しました。

 そして2022年10月25日、2回目の命名権オークションが開催。今回は“誰でも参加可能”という条件のもとオークションが開かれた。結果、680万8000円で一般のホスト職の男性が落札。チャンネル名は「べりたんで検索お願いします」となったのだ。

 「べりたんで検索お願いします」の解放条件は登録者数150万人達成なのだが、このチャンネル名のおかげもあり、そこから登録者数が伸びなくなったようだ。そこで、「名前を解除するためだけに150万人にいきたい」という思いになったという。

 YouTuberが「登録者数〇〇人を目指す」と宣言する背景には、収益や知名度などといった理由があるのが一般的だが、てつやの場合、企画によって名付けられたチャンネル名を変えたいという、あくまで“企画本位”の理由からきている。登録者数を増やす以外にチャンネル名を変えられる手段があったのであれば、今回のような宣言もなかったかもしれない。プラスの評価を得るために努力するのではなく、あくまでマイナスから脱却するために動く。その目的意識に“東海オンエア”らしさを感じた。

 そして登録者数を伸ばすために、改めて個人チャンネルのアナリティクスを分析。動画の投稿頻度を上げることや、コメントの返信、グッズの作成、ファンミーティングを開催するなど、“本気”で登録者数を伸ばす取り組みを実施することを宣言した。

 東海オンエアは、YouTuberのなかでもトップクラスの知名度と経歴を持っている。そのリーダーがここにきて本気で数字を追いかけると、いったいどうなるのだろうか視聴者は期待を寄せている。また、てつやは「これまで僕のやってきたYouTubeの10年間の感覚じゃダメだ」と、長年の経験に基づいた挑戦ではなく、“いま”のYouTubeの世界で登録者数を伸ばすためにはどうしたらいいのかについて本気で向き合う姿勢を見せた。トップYouTuberが原点に戻って挑むチャレンジの行方を、今後も見守りたい。

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