戦闘、誘拐、略奪なんでもアリ 人気YouTuberの“サバイバル企画の進化”を解説

 Lazy Lie Crazyとだいにぐるーぷがコラボしたサバイバル動画が、2023年12月最終週のYouTube急上昇にランクインした。これまでさまざまなYouTuberが行ってきたサバイバル動画のなかでも、大きな注目を集めている。今回は、2組のコラボ動画のヒットの理由と、エンタメ系YouTuberによるサバイバル企画の進化を解説する。

 YouTuberグループ・レイクレこと「Lazy Lie Crazy」(チャンネル登録者数206万)は、お笑いセンスを活かしたエンタメ動画で人気を集める関西発の動画クリエイターだ。そんなレイクレとコラボした「だいにぐるーぷ」(チャンネル登録者数105万)は、中学時代の同級生で結成されたグループで、早慶大卒という高学歴メンバーを筆頭に、規格外の動画を制作。人気、知名度ともに急上昇中の動画クリエイター集団となっている。(数字は2024年1月5日時点)

【Part1】世界最果ての海で“王族の宝”をかけた大冒険が始まる..!!【海賊サバイバル】

 2組によるサバイバルは、世界最果の海で王族の宝をめぐり、陸上と海上で戦いを繰り広げる「海賊サバイバル」。ルールは王族が隠した秘宝を入手するため、宝箱の鍵を手に入れ、グループ“全員”でゴール地点となる「さいごの島」に辿りついたグループが勝利というものだ。海上戦では敵チーム全員を海に落とした方が勝利となり、敗北したチームは出航した島から再スタート。戦闘、誘拐、略奪、なんでもアリのチーム戦で、両チームの体力、頭脳を総動員した対決が見ものとなっている。

 さいごの島に向かうまでには、ワニの目撃情報があるクロコダイルエリアを通過し、鍵が隠されている「カギの島」を経由する必要があるため、両チームはまずイカダづくりからスタート。イカダづくりの経験がないレイクレをよそに、慶應大学で建築を学んでいた岩田を中心に、だいにぐるーぷは頑丈なイカダをつくりあげる。しかし、1回目の海上戦を制し、カギの島に先に到着し、鍵を手にしたのはなんとレイクレ。2回目の海上戦では、だいにぐるーぷの飯野の寝返り作戦が功を奏し、だいにぐるーぷが勝利。だいにぐるーぷが宝の鍵を奪い取ることに成功するなど、終始ハラハラする展開が繰り広げられている。

 だいにぐるーぷがその後、イカダの修繕と休憩のために立ち寄ったのは、現地の人びとが生活するとある島。売店では、持っていたナイフとコーラ5本を物々交換し、村長と釣りや夕食をともにするなど、サバイバル動画としてはかなり珍しいシーンが収められている。翌日にはレイクレもこの島に到着、岩田を拉致するも、村長を味方にしていただいにぐるーぷによって、レイクレ・ともやんがだいにぐるーぷの囚われの身になるなど、事態は急展開を迎えることに。

 最終日には、レイクレの捕虜となった岩田が、イカダの2階分の浮きを補強せず、少しでも重さのバランスが崩れると転覆しかねない造りに設計。岩田の活躍により、5日間に及ぶサバイバル対決は、だいにぐるーぷの勝利で幕を閉じたのだった。

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