小島監督の最新作に大作の大規模アップデートも 『TGA2023』新情報をもとに考察する“2024年以降のゲーム”
『FFVII リバース』の最新映像が公開 ヴィンセントやシドの姿も
“テーマソング発表記念”と銘打たれ、2024年2月に発売予定の『ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、リバース)の最新トレーラーが公開された。キャラクターやストーリー、バトルにフィールドと、本作に出てくる要素の一部を垣間見られる内容だ。
キャラクターの視点で見ると、トレーラーでは主要キャラクターであるヴィンセント・ヴァレンタインとシド・ハイウインドが確認できる。ヴィンセントが出てくるシーンは、会話の内容からクラウドたちと出会ったばかりの様子なので、背景に映っていた場所は神羅屋敷の地下だろう。シドとクラウドたちが話すシーンには、シドの後ろにタイニーブロンコと思しき飛空艇が映っていた。
ヴィンセントが仲間になるかどうかは、少なくとも原作ではプレイヤーの任意だった。だが、同じく任意で仲間にできたユフィが今回の「リバース」の映像ではクラウドたちとともに戦っていることから察するに、本作のヴィンセントもストーリーを進めていけば味方になるのだろう。
ストーリーの展開を考察しようとすると、今回のトレーラーもなかなか興味深い。とくに、ザックスがビッグスやマリンと会話をしているところだ。
ビッグスとの会話シーンでは、ふたりが出会うこと以上に衝撃的な場面がある。「俺が残ったのはどうしてだろうってな」とビッグスが言った瞬間に指名手配書のようなものが映るのだが、バレット、ウェッジ、ジェシー、ティファの4人に×が付いている。ビッグスのセリフから考えるに、×の付いた4人は全員死んでしまったのだろうが、『ファイナルファンタジーVII リメイク』のストーリーや、今回の『リバース』で公開された情報を見る限りでは、少なくともそうした描写はされてこなかった。
いっぽう、ザックスとマリンの会話シーンでは、マリンは「お姉ちゃんはね、怖い人に殺されちゃうの」と話す。“お姉ちゃん”とはエアリスのことだろう。『リメイク』のストーリーで、エアリスはセブンスヘブンに隠れていたマリンを抱きしめるが、このとき明らかに表情が変わった彼女を見て、指を口に当てて内緒にするよう促す。
X(旧Twitter)上で、このシーンでなにが起こったのかという質問に公式が回答するつぶやきがあった。要約すると「エアリスと接触した相手には時空を超えた幻影が流れ込むことがあり、マリンは見えてはいけないものが見えた」らしい。つまりこのとき、マリンにはエアリスが死ぬ瞬間が見えたのではないだろうか。あくまで推測だが、マリンはそれを心配して、ザックスに“お姉ちゃん”のことを話したとも思える。
ザックスが登場する場面の描写は『リメイク』と展開が異なる場合が多く、本編とザックスが生きているパターンで世界が分岐しているなど、さまざまな可能性が考えられそうだ。ザックスが生きている理由、エアリスの未来視とも言える不思議な力など、これまで多くの謎が出てきたが、『リバース』ではそれらが明らかにされるのだろうか。
今回は4つの情報をピックアップして解説したが、『TGA2023』ではほかにもさまざまな情報が明かされた。気になる人はぜひ『TGA2023』のアーカイブを見てほしい。
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