『ゼンレスゾーンゼロ』『リアセカイ』『ポッピュコム』――TGS2023に出展された話題の新作を遊んでみた

TGS2023に出展された話題の新作をプレイ

ブシロードゲームズの新作『リアセカイ』。武器と魔法道具を組み合わせたビルドを考えるのが面白そう

 次に紹介する『リアセカイ』は、アニメやTCGで知られるブシロードのNintendo Switch向け新作アクションRPGだ。今年の1月にブシロードゲームズの立ち上げと同時に発表された本作は、『牧場物語』や『ルーンファクトリー』シリーズなどで知られるはしもとよしふみ氏が手掛けており、ブシロードゲームズのオリジナルタイトルの第1弾となるゲームだ。今回の試遊では基本的なバトル部分と、ゲーム序盤のダンジョンを体験することができたので、そのプレイフィールをお届けする。

 本作の基本は通常攻撃と覚醒技(武器スキル)、回避、そして4つの魔法道具を組み合わせたコンボアクションだ。操作はとても簡単で、通常攻撃の途中に武器スキルや魔法道具を繰り出すことでサクサクと攻略が進んでいく。

 特筆すべきは、自由に組み替えができる4つの魔法道具だ。今回の試遊で用意されていたのは回復ポーション、弓矢、範囲スタンの絶叫プラント(マンドラゴラのような植物)、グラブの4つ。特に弓矢と苗が強く、扇状に攻撃ができる弓矢と敵を巻き込んでスタンを与えられる絶叫プラントで、複数の敵を巻き込んで一気に倒していく感覚が気持ちいい。

 またこれらは道具と言っても使ったら消費されて消えるものではなく、クールタイムの後に再使用が可能だ。そのため常に回復を回し続けられる回復ポーションも強力に感じた。

 一方であまり強さを感じなかったのがグラブ。どうやら攻撃速度を一時的に上げられるらしいのだが、あまり使うことがなくクリアまで進めてしまった。今回筆者は主に攻撃速度が速い長剣を使用していたため、もうひとつ用意されていた攻撃速度の遅い刀であれば強さを実感できたかもしれない。このあたりはプレイヤーの戦闘スタイルで好みが分かれるのではないだろうか。

 製品版では他にもさまざまな道具が実装されるものと思われる。ダンジョンへ何度も潜って強力な武器や魔法道具を集めたり、これらを組み合わせたビルドを考えたりするのがおもしろそうだ。

 『リアセカイ』はNintendo Switchで10月21日発売予定。9月25日からはゲーム序盤を遊べる体験版も配信中となっている。

『ポッピュコム』ポップな色合いのパズルアクションは、シンプルながらやりごたえ抜群のゲームに

 カラフルな色合いが印象的な『ポッピュコム』はPC、PlayStation 4、PlaySstation 5向けの協力型パズルアクションゲームだ。

 本作を手掛けるのはスマホゲーム『アークナイツ』を開発するHypergryph。TGS直前の9月9日に発表された本作はかなりポップな雰囲気で、同社のこれまでのイメージから大きく離れた作品となっている。それもあってか、発表直後のSNSでは今回の発表に驚くファンも多く見受けられた。だが実際に試遊してみると、マルチプレイで遊べるパズルアクションとしておもしろく、Hypergryphのゲーム作りの地力を実感させられたので紹介していく。

『ポッピュコム(POPUCOM)』 ティザーPV

 今回の試遊では2人プレイのみ遊ぶことができた。製品版では2人以上のプレイも可能なようだ。本作で重要になるのは、キャラクターそれぞれに割り当てられる4つの「色」。プレイヤーはそれぞれ割り当てられた色を使いこなしながら、ステージギミックを攻略していく。たとえば紫の的には紫を担当するプレイヤーが弾を当て、黄色の的には黄色を担当するプレイヤーが弾を当てるといった具合だ。

『ポッピュコム(POPUCOM)』 ティザーPVより
『ポッピュコム(POPUCOM)』 ティザーPVより

 こうして文章にするとシンプルに思えるが、実際にゲームを遊んでみるとなかなかこれが難しい。たとえば、移動する床に乗って次々と現れる色の壁にタイミングを合わせてカラーチェンジして通過したり、転がってくる巨大なボールに対応する色の弾を撃って消したりと常に「4つの色」を意識しなければならない。最初はこのカラーチェンジが難しく、目の前の色が自分の担当かどうかで頭が混乱してしまった。

 しかしゲームに慣れていくうちにお互いの息も合っていき「ピンク、黄色、ピンク……みどり!」と声を掛け合いながら一緒にギミックを攻略するなど、協力ゲーム特有のわちゃわちゃ感をしっかりと感じられた。

 ポップな色合いと瞬時の判断力が試されるゲーム性は、遊んでいる本人のみならず後ろから見ていても盛り上がる楽しさがあった。家族や友人と集まって、ワイワイと盛り上がりながら遊ぶのがおもしろそうだ。

 『ポッピュコム』はPC、PS4、PS5にて配信予定となっている。

10年の時を超えて継承されるプレイフィールは“正統進化”だ 『ドラゴンズドグマ2』試遊レポート

2012年にカプコン初のオープンワールドRPGとして初作がリリースされた「ドラゴンズドグマ」シリーズ。あれから10年の時を経て、…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる