「メドレーの一曲目は3秒まで」 TikTokでバズるメドレーを生み出し続ける風歌が実践する“ユーザーを繋ぎ止める妙”

 さまざまなテーマのマッシュアップメドレーがTikTok内で大きな話題となり、SNS上で注目を浴びているシンガーソングライターの風歌。

 彼女が制作するメドレーは、TikTokの“いま”を知れたり、アーティストの代表曲を簡単に、かつ満遍なく知れたりするコンテンツとして人気だ。このメドレーには尺や曲順、繋ぎ方、終え方など、TikTokならではの多くの工夫が凝らされているという。また、そこには学生時代より始めたDJ活動を通して学んだことも生かされてるというのだ。

 TikTokのフォロワーは40万人を突破。いまではTikTokにおける企業CM用の楽曲制作などにも携わるようになり、マルチな才能を発揮している。こうした多彩なソロ活動にとどまらず、今年はユニット・オトクロを結成し、作詞作曲を担当。多岐に渡る活躍を見せるマルチクリエイター、風歌に話を聞いた。

小学生から肩書き欲しさにコンテストに参加

ーー風歌さんが音楽活動を始めたきっかけは?

風歌:中学校1年生の頃にピアニストになりたいと思ってて、その時に大塚愛さんがライブで弾き語りをしてる映像を観て、めっちゃいいなと思って私も弾き語りを始めたのがきっかけです。

ーーピアノは昔から習ってたんですか?

風歌

風歌:そうです。でも、コードとかを軽く柔らかく教えてくれる教室に通ってたので、自分の好きなように弾いていたという感じでした。

ーー風歌さんの経歴を見ると、10歳で『ミュージックコンテスト甲子園』の審査員特別賞や、翌年には『Bakky Singer Contest』でグランプリを受賞したりなど、輝かしい実績に驚かされます。

風歌:小学生ながらなにか肩書きが欲しいなと思ってて……。

ーー小学生の時に?(笑)

風歌:はい(笑)。ただ単に音楽やってるだけでは弱いなと思って、不安だったのでコンテストとかにいくつか参加してたんです。

ーーでもそれで受賞するってすごいですよね。

風歌:受賞したものだけを経歴に書いているので、実際はもっとたくさん出ていたんです。いま思えばいい思い出ですね。

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