『iPhone 15』発表とともに『iOS 17』のリリース日も確定 そしてひっそりと役割を終える”あのiPhone”たち
ひっそりと役割を終える『iPhone 8』『iPhone X』
ところで、かねてより予想されていた通り、『iOS 17』以降からは『iPhone X』とPlusを含む『iPhone 8』がサポート機種から外れる。2017年9月に発表されたこの2モデルは、現行モデルの礎となった重要な位置づけの製品なだけに、筆者としては少々感慨深い気持ちだ。
『iPhone X』はiPhone史上初となるOLED(有機ディスプレイ)を搭載し、ホームボタンが廃止された最初のモデルだ。また、それに伴い「Touch ID」ではなく「Face ID」が採用されたり、操作面においてもスクリーン下部の「ホームバー」でAppスイッチャーを呼び出したりできるようになった。
「X(テン)」という名称も、iPhone10周年の節目としてふさわしく、筆者も発売日に手に入れた覚えがある。『iPhone X』以降、AppleはiPadのホームボタンも廃止し、それが現在まで続くiPhone・iPadのスタンダードとなっている。
『iPhone 8』の方はといえば、『iPhone 7』の正統な後継機種として登場し、背面に『iPhone 4s』以来となるガラスパネルの採用、「A11 Bionic」チップを搭載し『iPhone 7』と比較して最大70%の性能向上を果たすなど、実直な進化を遂げたモデルだ。
こちらの『iPhone 8』は非常に人気が高く、優れたコストパフォーマンスと「ホームボタンはやっぱり欲しい」というニーズに応えて長く愛された。中古市場での人気も高く、2021年ごろまでは通信会社が独自に整備・再生した『iPhone 8』を安価に提供するといった動きもあった。まさに「ベストセラー」と呼称して差し支えない機種だ。
いまでこそ「高コスパモデル」の立ち位置は『iPhone SE(第2世代)』に譲っているが、発売から6年が経過する現在でも高い人気を保ち、必要十分な性能を持つ優秀なモデルだといえよう。
そんな、『iPhone X』『iPhone 8』も、とうとう公式にはお役御免。セキュリティ面のサポートなども考えれば、いずれOSの更新にともなって買い替えるユーザーが増えるだろう。現在も所持しているなら、せっかくなので大事に使ってあげてほしいところだ。
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