ホロライブ新勢力「ReGLOSS」が目指す場所とは 「にじさんじ」では市販アバターの興味深い活用例が誕生

交わり始める『VRChat』と「VTuber」

VRTRPG企業も『VRChat』公式パートナーに にじさんじ・竜胆尊のライブには“ある市販アバター”が登場

 前回の連載では『VRChat』と公式パートナーシップ契約を締結した企業が3社も現れたことをお伝えした。「一気に増えたものだ」と感心しながら個人的にも情報をまとめていたのだが、なんと先週も1社が新たに登場した。VRTRPGやアナログゲームに特化した株式会社バーチャルパーティーだ。

 同社は今年創立したばかりの新鋭企業であり、ゲームシステム・コンテンツの開発やコミュニティの運営を手掛けている。同社は11月に、初の大型イベント「バーチャルダイスパーティーwith冒険企画局」を開催予定だ。これはVRTRPGとボードゲームの体験即売会イベントで、実際にVRTRPGを体験できるほか、TRPGの世界観をテーマにしたアトラクションも展開予定である。

 今回のパートナーシップ契約により、同イベントは『VRChat』公式パートナーイベントとして開催されるとのことだ。もともと、ユーザーコミュニティが母体となって生まれた企業ということで、ユーザー視点をよくわかっているはず。さらなる盛り上がりに期待できるだろう。こうした企業が『VRChat』公式パートナーとなる流れは歓迎したいところだ。

 『VRChat』向けアバターが、VTuberのライブ配信に登場するという、めずらしい一幕もあった。『にじさんじ』所属の竜胆尊の5周年記念ライブ配信『わらわ5周年3DLIVE 』に、Sasaca氏(SASA-cafe)製作の市販アバター『華夜』が、バックダンサーの3Dモデルとして起用されたのである。

【 #わらわ5周年3DLIVE 】皆と迎える最高の日【 竜胆 尊┆にじさんじ 】

 これまで、「にじさんじ」の3D配信に登場する「タレント以外の人物」は基本的に黒子の3Dモデルで登場するのがほとんどだったため、見ていて面食らった人が多いだろう。和風デザインな『華夜』と、竜胆尊本人のデザインもマッチしており、絶妙な配役だったと言えそうだ。無論、彼らのパフォーマンスあってこその“ハマり役”だったのは間違いない。

(画像=「【 #わらわ5周年3DLIVE 】皆と迎える最高の日【 竜胆 尊┆にじさんじ 】」より)

 『VRChat』向けの市販アバターは、しばしばゲーム開発や、VTuberのアバターとしても利用される。しかし、「VTuberではない人物のアバター」として、それも大手VTuberが起用するのは、なかなかにめずらしい。3Dモデルを用いたコンテンツ作成がVTuberの間でも広がる中、こうした市販アバターの活用が一般化するかどうか、注視してみたいところだ。

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