「YouTubeを辞めるか、続けるかの道しかなかった」 副業を始めた人気YouTuber・歩乃華が導き出したキャリア論

歩乃華が導き出したキャリア論

 YouTubeが日本でサービスを開始してから約15年。「YouTuber」という職業は社会的地位を確立し、世間に浸透した存在となった。2014年には「好きなことで、生きていく」というキャッチコピーが打ち出され、YouTuberという新たな仕事に可能性を感じた人も多くいただろう。しかし、決して未来が保証されている世界ではない。常に数字で評価をされるなかで、コロナ禍には芸能人も続々と参入し、結果を出すハードルは年々高くなっている。

 そんななか、新たにYouTuberとしてセカンドキャリアを踏み出したクリエイターがいる。登録者数53.2万人(2023年8月12日時点)を誇る歩乃華だ。2016年から活動を始め、YouTube歴は7年目となる。YouTuberとして活動する傍ら「SNSコンサルタント」として働き始めた彼女は、多くのクリエイターにとって新たなロールモデルとなるだろう。今回は副業を始めた経緯や今後の展望について話を聞いた。

歌手の夢を抱きながら飛び込んだ「YouTube」

ーー歩乃華さんがYouTubeを始めたきっかけについて、教えてください。

歩乃華:会社員時代に、Twitterに載せた動画がバズったんです。15秒くらいのなんてことのない動画でした。当時のフォロワーは200人くらいだったのですが、その投稿が1万リツートされたんです。それから月に1回のペースで動画を投稿するようになって、4ヶ月でフォロワーが10万人まで増えました。

ーーかなりの勢いで伸びたんですね。

歩乃華

歩乃華:運がよかったんだと思います。8年前くらい前のことなので、まだインフルエンサーなんて言葉もありませんでした。そのタイミングで、事務所に声をかけてもらったんです。昔から歌手になりたいという夢があったので、「今しかない」と思ってこの世界に入りました。

ーー最初からYouTuberを目指していたわけではなかったんですね。

歩乃華:YouTubeは事務所に勧められて始めました。当時、YouTubeはいまほど認知されていなくて、「誰もやってないやん」って思っていました(笑)。それから、同じ事務所に所属していたスカイピースやぷろたんがYouTubeで伸びていくのを見て、時代が来てるんだと感じましたね。

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