千原ジュニアが語る“お笑いバトルに強い芸人の共通点” 「芸人としてどう生活していたかが滲み出る」
ABEMAにて、8月9日23時より新番組『お笑いストリートファイト』(全8話)がスタートする。チームごとに芸人たちが街を練り歩き、他のチームと出会ったらその場で出されたお題でお笑いの真剣勝負を行うという内容だ。
番組企画の発端となったのは、約30年前、心斎橋筋2丁目劇場に所属していた千原ジュニアが、当時、対立構造にあった劇場・うめだ花月劇場に出ていた小籔千豊らと大阪・ミナミで鉢合わせた際「お笑いストリートファイト、やりましょか」と吹っかけたことが始まり。30年のときを経て番組化されることになったのだ。
立会人を務めるのは“お笑いストリートファイト”発起人の千原ジュニア。自分のエピソードが番組化されることや、バトル形式のお笑い番組、昨今の若手芸人のキャリアについての思いを語ってもらった。
30年前の伝説のエピソードを番組で再現
ーー番組化されると聞いたときのお気持ちを教えてください。
千原ジュニア(以下、ジュニア):「これ、番組にならへんかな?」っていうのは、常々思っていたので「ついに来たな」と思いましたね。今回は、僕に話が来た時点で“お笑いストリートファイト”ってネーミングになっていたので、僕の30年前のエピソードを知っている方と思惑が合致して、番組化が実現したんだと思います。
ーー30年前、うめだ花月劇場側に出ていた藤本さん(FUJIWARA)はお断りされたというのをYouTubeで拝見しました。一方で千原さんはやりたかった?
ジュニア:俺はやりたかったですね。この番組は突然バッタリあったチーム同士が対決するのでストリートやないと意味がなくって。でもストリートでやるのはなかなか難しいやろなとは思っていました。撮影に全面協力してくれた綾瀬市(神奈川県)の皆さんには感謝しかありません。
ーー撮影してみての感想を教えてください。
ジュニア:そもそもバラエティで活躍しているメンツのスケジュールをよくここまで揃えられたなと驚きました。それから、出会った場所でストリートファイトが始まるのって想像していた以上におもろいなって。幼稚園や消防署で大喜利するなんて、普通はないですからね。
ーー今回のMVPを1名挙げるなら、どなたでしょう?
ジュニア:番組を見る人によって、それぞれ違うとは思いますけど、福田(麻貴/3時のヒロイン)がめちゃくちゃおもろかったですね。この番組は「チーム同士が出会いました」と聞いてから、僕がその場所に原付で向かって即興でお題を出すので用意しようがないんです。でも、福田は「この瞬発力で、このクオリティの回答を出すか」という答えが多かったなと感じました。
ーーこの番組のおもしろいポイント、見どころを教えてください。
ジュニア:ほんまにどのチームとどのチームがぶつかるかもわからへんのが面白い。それから審査員がいないタイマン形式なので、自分で「参りました」って負けるのが番組独自のルールなんですね。でもなにを面白いと思うかはそれぞれの感性によって違うし「俺はこれをおもしろいと思っている」とお互いに思っているから、なかなか「参りました!」が出ないんですよ。明らかに相手がウケていたとしても。
ーージャッジを本人たちに委ねることにしたのは、なぜなのでしょう?
ジュニア:芸人ってアホみたいに純粋なところがあるから、リスペクトの意味を込めて「参りました!」と告白できる生き物だろうと思ったんです。そこを信じて自分たちでジャッジしてもらうことにしました。でも、正直、1発目の対戦があるまでは、ドキドキでしたよ。ほんまに「参りました!」って言ってくれるかなって。
ーー今回が第1回とのことですが、第2回をやるなら、参加してほしい人はいますか?
ジュニア:やっぱり30年前に大阪ミナミで対峙したフジモン(藤本敏史・FUJIWARA)、高橋(茂雄/サバンナ)、小籔(千豊)あたりには出て欲しいですね。僕は立会人なので、プレーヤーになれないですけど。当時「これからお笑いで飯食っていかなあかんねん」と思い、笑いのことしか考えてなかったみんなが街で出会ったらどうなるのか。せっかく番組化したので、ぜひ参加してほしいです。