「リアルVket」で盛況だった秋葉原の街 広がる熱量がVRの世界をまだまだ動かす

「リアルVket」が盛況だった秋葉原の街

なつかしい顔も。VTuber業界あれこれ

 VTuber業界には、人によってはなつかしい人物がやってきた。ピアノアーティストのまらしぃである。

まらしぃちゃんです!自己紹介します🎹🌟🐾【新人Vtuber】

 7月23日、彼はにわかに「まらしぃちゃん」という名前で、新設チャンネルとともにVTuberデビューを果たした。メインチャンネルではピアノ演奏がメインコンテンツとなっているため、こちらではピアノに関するお悩み相談動画や、ゲーム実況配信などを展開する予定とのことだ。本筋の活動のスピンオフとしてのVTuber化は、著名な活動者に多く見られる動きだ。いまなお、こうしたスピンオフには一定の魅力があるのだろう。

 また、著名なストリーマーであるみけねこは、VTuberプロダクション「ぼいそーれ」への加入を発表した。名義は「恋糸りあ」とし、VTuberかつ声優活動も行う「V声優」として、新たな活動を始めるとのことだ。直近でも、「ぶいすぽっ!」へストリーマーの濃いめのあかりんが「夢野あかり」として加入しているような、前名義を発展させる形の「VTuber化」である。以前の名義を切り離さないこうしたVTuberデビューも、着実に事例が増えつつある。

 「NIJISANJI EN」では激震が起きた。ユニット「Luxiem」の一人であるMysta Riasが、8月27日をもって活動を終了すると発表したのである。「Luxiem」自体が破格の人気を得ているユニットであり、Mysta Rias本人も「NIJISANJI EN」で2人目の100万登録達成者という人気どころである。ビッグネームの卒業として大きなインパクトがあるが、直近でもNina Kosakaが活動終了しており、グループとしての動向を不安視する声も聞こえる。

 一時期の本家「にじさんじ」や、「ホロライブ」の桐生ココなど、たとえ多くのチャンネル登録者数とともに知名度を得ても、本人の心境の変化などを理由に、活動にピリオドを打つVTuberは一定数おり、事例は年々増えている。「数字だけが全てではない」という言葉は、こうしたところからも思い出させられる。始めるにあたっても、終えるにあたっても、それが当人にとって最善の選択であることを望みたいものだ。

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