『Threads』はZ世代をTwitterから大量に横取り? 再定義される“SNS疲れ”
Metaが新たなSNSアプリ『Threads』をローンチして間もないが、その破壊力は計り知れない。
Twitterキラーの最有力候補と言われている通り、ThreadsのUIはTwitterに酷似。トレンドやハッシュタグ、DMなどはないが、まだリリースされたばかりで今後さらに機能は拡充されるだろう。
Instagramが登場した際に分かりやすい説明として「Twitterの画像版」という表現が使われた。Threadsの説明には「InstagramのTwitter版」がふさわしいだろう。外観のデザインはInstagramの雰囲気が漂うが、仕様はまるでTwitterのようだ。
特筆すべきは、Instagramのアカウント情報でログインできるだけではなく、プロフィールの内容がコピペされ、フォロワーまで誘導できてしまう点だ。その間、ユーザーは何回かタップするだけと超簡単。あっという間に大量のフォロワーを持つインフルエンサーアカウントの出来上がりだ。若者ユーザーを多くかかえるInstagramが持つ勢いをそのままThreadsの瞬発力に変えて、驚愕のスタートダッシュに成功した。
Z世代はTwitterを使用したことがないユーザーもいるという観点で「クリエイターは大興奮だが、それだけに留まらない。これはZ世代によるTwitterの横取り」とForbesは刺激的な表現を用いて伝えている。
テキサス大学のLaura Bright教授は「5年前のソーシャルメディア疲れとは、単にコンテンツの大氾濫だった。今日では、ソーシャルメディアのアプリやコンテンツの量に圧倒されることと定義される」と述べる。
アメリカでは7割の人がソーシャルメディアを使い、平均して一人6つの異なるプラットフォームのアカウントを持っているという。インターネット時代の激動の波を乗り越えてきたミレニアル世代の大半のアカウントは、アクティブなものと休眠しているものが混在しているとThe Washington Postは伝えている。それは、SNSの栄枯盛衰を雄弁に物語る。
プラットフォーマーの競争は年を追うごとに激化。まさに盛者必衰であり、諸行無常の響きがある。
(source)
https://www.forbes.com/sites/rashishrivastava/2023/07/08/like-gen-zs-takeover-of-twitter-creators-react-to-threads-metas-new-social-app/?sh=4f7e52a2567b
https://www.washingtonpost.com/technology/2023/07/07/social-media-platforms-threads-twitter-fatigue/
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