「YouTuberとしてやっている」 芸人×放送作家のYouTubeチャンネル・僕らの別荘が語る“マイペースな活動スタンス”

 昨今、YouTubeのみならず、TikTokやショート動画をコンスタントに投稿する芸人が増加中。YouTuberグループ「僕らの別荘」は、ショート動画により芸人YouTubeチャンネルで一定の地位を築きあげた1組だ。

 彼らの魅力は大喜利スタイルのショート動画と、まるでファミリーレストランで聞こえてきたら笑いを堪えられなくなりそうな4人のゆるいトーク動画にある。

 良い意味でまったくYouTubeっぽい企画をしない彼らは、どのような経緯でチャンネルを立ち上げることになり、どんな将来を見据えているのか。話を聞くと、動画同様のテンポ感でボケて、ツッコミながら語ってくれた。

20年やる予定のライブに「人を呼びたい」

ーーまずは「僕らの別荘」結成の経緯を教えてください。

松井ケムリ(以下、ケムリ):元々、僕と石井と今野の3人でトークライブをしていて、てっせーは、そこに作家で入ってくれていました。

ーーそうだったんですね。SNSでの発信を始めたのはなぜでしょう?

松井ケムリ

ケムリ:3回くらいライブを打ったのですが、コロナ禍に入って、その場所が簡単には使えなくなっちゃったんです。それで、ライブができない状態になって、それから1年くらい経ったころに……。

シドニー石井(以下、石井):そうそう、春夏秋冬(はる なつ あき ふゆ)でやってね。

ケムリ:なんで1年をわざわざ言い換えるんだよ(笑)。ヒルクライムの歌みてえだな。

ーー(笑)。1年経った時にどうされたんですか?

ケムリ:てっせーが「普通にご飯食べよう」って、てっせーの家に誘ってくれて。

西塔徹成(以下、てっせー):あ、そうか。俺の家で飯食ったね。

ケムリ:そこで、話していく中でYouTubeとか、TikTokを始めようってなったんです。

今野一輝(以下、今野):あと、あれだよね? 3人でやっていたライブが復活したときに「お客さんいっぱい来てくれるようになったらいいんじゃない?」って。ノルマギリギリの人数をヒーヒー言いながら呼ぶのがなかなかキツかったので。

ケムリ:「このライブは、20年続けて、最終目標は誰も縁もゆかりもない香川県で菅田将暉をゲストに招いてやろう」って言ってたね。そう考えると、僕らはライブをするつもりで動きつづけているのか。

ーーなるほど。なぜTikTokからスタートしたんでしょう?

今野:石井が1人でTikTokでブイブイ言わしていた時期だったんですよね。

石井:「HiHi Jetsというグループの高橋優斗さんに似てるね」って言われて、マネしたら1本目の動画からたくさんの反響があって。ちょっとだけ、すごくコメントが来たんですよ。

ケムリ:ちょっとだけすごいコメントが来たんだ(笑)。

今野:そう! でも、ちょっとネタ切れ感が出てきて、よくわからないことをやり始めていたので、そのアカウントを僕らで利用しようってことになったんです。

てっせー:どうせ廃れていくアカウントなら、もう使ってしまえ、ってね。

シドニー石井

石井:結果、別のアカウントで始めたので、今もどこかで眠っていると思いますよ。あのアカウント。

ーーライブとの違いで言うと、てっせーさんが出演者側というところかと思うのですが、なぜてっせーさんも出ることに?

石井:てっせーは、ライブをやっていたとき、作家兼スタッフのようなこともやってくれていました。それで出てきたときに「なんだこのかっこいい人」ってお客さんの反応があって、唯一僕目当てで来てくれていたお客さんが、てっせーさんで来るようになったんです。だから、絶対に出てもらった方がいいなって。

ケムリ・今野・てっせー:(笑)。

てっせー:別にいいよー、やるよーって普通に出たよね。

ーー当時、参考にされていたTikTokってありました?

ケムリ:1つもないですよ。

石井:いやいや……。

ケムリ:ゼロイチで……。

今野:生み出しまして…。

石井:いやいや、明確にいるじゃん!

ケムリ・今野:誰? 誰?

石井:板橋ハウスでしょ! なんなら僕らが集まってるときに、板橋ハウスさんが結構バズってらして「あんなんいいよね~」って話したよ。

てっせー:そうだっけ。

石井:しかも、1回撮ってみようってトークベースのものを撮ったら、完全な板橋ハウスになったじゃん(笑)。

ーーそうだったんですね。どうやって差別化することにしたのでしょう?

石井:画角に1人しか映らないことで差別化しようってなったんですよね。ちなみに板橋ハウスのみなさんは先輩ですし、仲も良いので許可をもらいに行ったら「全然いいよ」って言ってくれました!

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