『今日好き パタヤ編』3話ーー遠回しな言葉を選ぶふたりが急接近 「こんなに“好き”を大切にする人たちはいない」 

『今日好き パタヤ編』3話

まつはる×その、“好き”だとなぜ言葉にしない?

 突然だが、この『今日好き』ダイジェストでは、“高校生らしい”という言葉をできるだけ用いらないようにしている。理由は簡単で、非常に恣意的な表現であるほか、彼らに対する固定概念に基づくイメージ付けは一方的な理想を押し付けるものであり、なんともリスペクトに欠けるからだ。だが、こうした恋愛番組において“こういうものが観たい”と思ってしまう感情も事実。まつはる×そのには、それがあるのだ。

 前述のシーウォークを終えて“上陸”したふたり。今度はお互いが“好き”だと言わないことに、視聴者が“言えよ”、“もうお互いに言えよ”という、微笑ましくも面倒くさい感情にさせられる。だが、ふたりはその言葉を決して口にせず、お互いの好きな相手を「わかっていて聞いた」や「(告白)待ってますから、明日」などとしか言葉にしない。この“わかっているくせに”というのが、ふたりの関係性を言い当てるのにぴったりなキーワードなのだ。

 なぜ肝心な表現を避けるのか。なぜ“好き”だと言わないのか。もちろん、お互いに好きではないはずがない。もしかすると、視聴者をもどかしさで悶えさせる神からの依頼人かなにかなのだろうか。その悩みに、スタジオの恋愛見届け人である大友花恋が答えをくれた。「こんなに“好き”っていう言葉を大切にする人たちはいない」。

 “わかっているのに遠回しペア”。本稿の冒頭ではそう記した。2泊3日のわずかな時間で築く関係性。とても刹那的な始まりだが、それでも、いやだからこそ、“好き”の気持ちを大切にする。そんなまつはる×そのだからこそ、我々も心を掴まれてしまうに違いないのだ。

【場面写真】『今日、好きになりました。パタヤ編』3話ハイライト

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