若者の“盛り”の意識はミリ単位に? 流行中の「ナチュラル盛り」から考える
画像加工で自然に盛るカギはナチュラルカラコン
2000年代に使用者が急増し、いまでは若者たちの「盛り」の必須アイテムとなったカラーコンタクト(以下、カラコン)にも変化が現れており、SNS上では「バレないナチュラルカラコン」「裸眼風カラコン」を売りにしたカラコンが数多く紹介されている。
近年はモデルやインフルエンサーもカラコンのプロデュースを行っている。
美容系インフルエンサー・ゆうこすがプロデュースするカラコンブランド「チューズミ―」では、「瞳に、あと1㎜の自信を。」というキャッチコピーとともに、ナチュラル系カラコンを発売している。
「ナチュラルカラコン」は着色直径や色が裸眼とあまり大差がなく、ベルメイクなどの“ナチュラルに盛れる”画像加工との相性がいい。実際に見た自然さに加えて、写真やプリで加工することを前提としたカラコンが増えていることが興味深い点だろう。
ナチュラルメイクというとあまり時間をかけず「自然を生かす」メイク法のように感じるかもしれないが、いまのトレンドは「自然を作る」メイク法に変化している。
近年はプリ機や加工アプリで目を大きくする技術が進化しているが、加工に慣れているZ世代にとって“ナチュラルに盛る”ことは新たな目標になっていると考えられる。
最近の流行りのメイク術で盛るためには“バレない加工”もポイントであり、他人から見てしまえば実物と変わらないように見えることが狙いだ。現代の若者は“ミリ単位”の盛りを加えることで自信につなげている。
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