『FF16』のシステムや寄り道要素とは? 25分間におよぶ最新映像からわかったこと
2023年4月14日に放送された「State of Play」において、「ファイナルファンタジー」シリーズ最新作『ファイナルファンタジーXVI』の最新映像が公開された。映像では本作のプロデューサーを務める吉田直樹氏が登場し、『FFXVI』の実機プレイ映像などを交えながら各種要素を解説していった。
本稿では、その最新映像に関する内容を考察を交えつつおさらいしていきたい。
少年期、青年期、壮年期を経て描かれる主人公・クライヴの物語
映像は、まずストーリーの紹介から始まる。主人公のクライヴが仲間たちと旅をしたり、イフリートに“変身”して召喚獣と戦ったりする姿などが確認できた。吉田氏によると、物語ではクライヴの少年期から青年期、壮年期までが描かれるとのこと。ゲーム自体は彼の青年期から始まるが、途中には少年期の回想が挟まれ、そこもプレイヤーが実際に操作できるらしい。
長い期間を描く以上、登場するキャラクターはもちろん、舞台となる世界の情勢や街並みなども時代に応じて変わるだろう。時間軸ごとに同じ場所を巡り、その違いを確かめたりできれば楽しそうだ。
映像ではワールドマップも登場し、本作の舞台となる「ヴァリスゼア」の各地を自由に移動している様子が確認できた。さらに遺跡や森林、人で賑わう町といった、風景も地形も異なるさまざまなフィールドも公開された。
リアルタイムでくり広げられるアクションバトル
映像が切り替わると、続いてバトルパートの紹介へ。本作はリアルタイムで展開するアクション型のバトルシステムとなっており、映像ではクライヴが大剣や籠手、マントといった装備を駆使して敵をなぎ払っていく様子が見てとれた。映像では画面左上で一番大きく表示されている召喚獣のアイコンに応じて、クライヴが使っている武器が変化しており、こちらも本作の大きなポイントになっている。クライヴは召喚獣の力を切り替えられるのだが、装備中の召喚獣によってそれぞれ異なる専用の武器が使えるようだ。
映像を見る限りでは、イフリート×大剣、タイタン×籠手、シヴァ×マントといった組み合わせになっている。戦闘シーンではそれらをリアルタイムで切り替えており、アクション性はかなり高そうだ。各アクションは「召喚獣アビリティ」と呼び、敵を倒して得られる「アビリティポイント」を使って開放していくらしい。
装備のひとつとしてアクセサリもあり、そのなかにはアクションが苦手なプレイヤー向けのものも。吉田氏いわく、「オートアタックリング」と「オートスロウリング」の組み合わせがオススメで、オートアタックリングによってボタンを連打するだけでコンボが成立し、敵の攻撃を受けそうになってもオートスロウリングによって時間の流れが緩やかになり、ボタンひとつで回避アクションが発動する。
この2種を装備した状態での戦闘シーンも公開され、オートアタックでも召喚獣の切り替えは有効で、スロウを用いた回避では回避をうながすコマンドがわかりやすく表示されていた。本作のバトルはかなりスピードが速いので、そうした流れについていきにくい人への配慮だろう。さらに、プレイヤーをサポートしてくれるアクセサリが付いた状態で物語が始まる「ストーリーフォーカス」というモードもあり、物語を純粋に楽しみたい人にも遊びやすい環境も整えているようだ。
サイドクエストなどのRPGらしい“寄り道要素”も
続いて、クライヴたちが身を寄せる拠点・隠れ家に関する解説へ。隠れ家ではショップでアイテムを買ったり、武器屋で装備の製作や強化が可能。さらにサイドクエストの受注や、指名手配されているモンスターの討伐、情勢や登場人物の確認など、ほかにもさまざまなことができるようだ。
召喚獣をその身に宿す「ドミナント」たちが繰り広げる、大迫力の召喚獣バトル
さらに、召喚獣に変身したキャラクターたちが大迫力の戦いをくり広げる「召喚獣バトル」の解説もあった。映像では、イフリートやラムウ、バハムートなど、「FF」シリーズに登場した召喚獣たちがそろい踏み。吉田氏曰く、召喚獣バトルのシチュエーションはさまざまで、体を張った肉弾戦や3Dシューティングなどさまざまな戦闘システムが用意されているとのことだ。
身体のサイズも戦闘の規模も、人間同士ではありえないレベルの迫力だが、これらのバトルはイベントシーンではなく、実際にプレイヤーが操作できるもの。本作が「PS5」独占タイトルになっているのは、同機が持つ性能を使って、大迫力のバトルを美しく、かつ滑らかに表現するためというのもあるのかもしれない。
実機映像はこれで最後になったが、吉田氏は「バトルコンテンツややり込み要素はまだまだ用意されている」と締めくくった。2015年に発売された『ファイナルファンタジーXV』以来、『FFXVI』はナンバリングタイトルとしてはシリーズ8年ぶりの新作となる。その全容に期待したい。