京大生2人組のYouTuberが人気急上昇中　大学院試験や熊野寮潜入など独自コンテンツが出す魅力

　チャンネル登録者数33.6万人、京大生2人組のYouTubeチャンネル「いだちゃんねる」がいま、人気を集めている。再生回数が数十万回以上の動画が多く、力強く人気を獲得していることがわかる。自らを“人生を舐めきった京大生YouTuber”と称する「いだちゃんねる」の魅力はどこにあるのか、今回紐解いていきたい。

　いだちゃんねるは、「コバ」と「サイコ」の男性2人組で結成されたYouTubeチャンネルで、両者は京都大学に在籍している。チャンネルのジャンルとしては「高学歴YouTuber」に入るのだが、彼らのコンテンツはほかの高学歴YouTuberとはひと味違ったものとなっている。たとえば、当チャンネルでもっとも再生回数の多い動画「大学院入試に落ちて人生設計狂った瞬間。」では、コバが大学院試験の結果発表で落ちたことを知った瞬間を動画で収めている。

　コバにとっては思っていたように進路が進まなかったことで、当然ショックな様子であるが、こちらのYouTubeチャンネルはそのシーンも動画にしている。その他、サークルの先輩から勧誘された投資詐欺を論破する動画などユーモアを交えた動画が多く、視聴者にとって笑える企画を数多く投稿している。実際に当チャンネルは「君を笑顔にします」というコンセプトを掲げており、王道系の高学歴YouTuberと比べて、エンタメ性の高いのが特徴だ。

　また、いだちゃんねるは、京大生だからこその強みを活かし、オリジナリティーの高い動画を投稿することで人気を得ている。たとえば直近では、成田国際空港の強制執行妨害で家宅捜索の対象にもなった、京都大学の学生寮「熊野寮」に潜入した動画を投稿している。

　熊野寮の食堂や居住スペースなどの紹介のほか、家宅捜索の対策といったブラックな内容も知ることができる内容となっている。今回の動画は京大生だからこその人脈を使って実現した企画であり、独自性の高いコンテンツに視聴者も高評価を寄せている。

　さらに興味深いのは、エンタメ性の高い京大生の動画が、受験生のモチベーションアップにもつながっている側面がある点だ。コメント欄やSNSを見てみると、大学受験の勉強の合間に視聴している学生も多いように感じた。「いだちゃんねるを見ているとモチベーションアップにつながる」「志望校、京都大学にしようかな」といった声も多く、エンタメ性を打ち出しつつも、学生にとって意義深いチャンネルとなっているのは非常におもしろい。