VRChatのスマホ対応にガンダムメタバース、そしてミライアカリが残したもの。節目となった“令和4年度末のバーチャル”
ミライアカリが残したものとは。最後の“VRChat降臨”の場で見えたもの
新規展開がある一方で、年度末で去るものもあった。黎明期から駆け抜けてきたVTuberの一人・ミライアカリは、予告通り3月31日に最終配信を実施し、5年以上に渡る活動に幕を下ろした。
【3/31(金)20:00~】
配信枠を立てました…!いっぱい伝えたいことがあるから
ぜったいぜっーーーたい見に来てね🦋🎥URL🎥https://t.co/oJOYb93lVw pic.twitter.com/klEzOuQXhv
— ミライアカリ(Mirai Akari)🦋 (@MiraiAkari_prj) March 30, 2023
最終配信では、彼女から率直な活動終了に至った背景などが語られた。GOOM STUDIOへ移籍後、あまり自由な活動はできず、一部楽曲も収録したのにリリースできないなど、様々な憂き目を見たことを「お人形でした」という言葉とともに、赤裸々に伝えた。その分、大きな活動もできたとのことだが、企業所属がもたらす“窮屈さ”をあらためて示していたように思う。
その一方で希望も感じる一幕もあった。最終配信の中で、なんと『VRChat』でのファンミーティングを実施したのである。一斉に集まる人々の中には長年のファンだけでなく、ミライアカリのVRChat動画を見てVRChatを始めた人、そこからさらに発展した活動へつなげたものもいた。「あなたを目標に活動を続けてきた」と涙ながらに伝える現役のVTuberも見られた。みな、思い思いに感謝を伝えていた。
かつては「四天王」とも呼ばれたミライアカリを見て、自らもバーチャルに飛び込んだ人が数多くいたということだ。何事にも果敢に、かつ陽気にチャレンジしていく姿を見て、勇気づけられ、自らもチャレンジしようと思った人が、VRChatのあの場に集まったのだ。
VTuberのフロントランナーは、たしかに「あとに続くもの」を残したのである。それは、なによりの偉業に違いない。2017年から駆け続けたフロントランナーからバトンを受け取ったバーチャルな人々が、新年度の未来を作り上げていくことだろう。
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