元外資系CAが“文化の違い”を肯定的に捉える動画で人気YouTuberに まるで『プラダを着た悪魔』?

 イギリスを拠点に、海外のリアルな日常を発信するYouTuber・Chiaki。2015年にチャンネルを開設し、現在は登録者数42.5万人を誇る。今回は憧れの女性像を連想させるような彼女のチャンネルの魅力を紐解いていく。

 周りの人を笑顔にさせ、異国の地でパワフルに活動する彼女の姿は、まるで『プラダを着た悪魔』の主人公であるアンディを彷彿とさせ、どこかの洋画に出てくるような“憧れの女性像”を連想させる。

外国人男性がタイプな日本人女性はどんな人?乃木坂46の中で一番好きな女性を選ぶと意外な結果に!

 彼女が2018年10月20日に投稿した「外国人男性がタイプな日本人女性はどんな人?乃木坂46の中で一番好きな女性を選ぶと意外な結果に!」では、「髪が短い少し若く見える」「全ては性格で決まる」など外国人男性の女性の判断基準が、日本人とはやや異なる点が見所の一つだ。このような現地で生活をしていないと体験できないような出来事がチャンネルのキラーコンテンツになっている。

 彼女は以前イギリスの空港会社に就職しており、客室乗務員として世界中を飛び回りながら、YouTuberとしても活動する二刀流の生活を送っていた。順調なキャリアを積みつつ、恋にオシャレに全力で今を生きる。まさにキラキラしたような人生を送っているように見える彼女だったが、それまでの道のりは決してきらめくものばかりではなかったようだ。

2020年、一変した私のCA生活についてお話します。

 2020年の年末に投稿した動画では、激動の渦中にいながら、コロナ禍でのイギリスの客室乗務員の現状を冷静に語っている。フライト数の減少や大量解雇、そんな要因もあり、彼女は空港会社を退職した。その後新たな仕事として、ブランド「Je Chéris(ジュシェリ)」を立ち上げた。

 ずっと続けていた客室乗務員の仕事を辞めるという決断は、彼女にとってもかなりの覚悟が必要だったはずだ。そもそも彼女は沖縄出身で、客室乗務員の試験を受けるのに必要な交通費を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちし、独学で試験に合格したという経緯がある。並々ならぬ努力の上に手にした仕事を辞め、新たな目標としてブランドを立ち上げる。笑顔の裏に見えるハングリー精神も、視聴者が惹かれる要因なのかもしれない。

 だが、彼女は元から困難に立ち向かう強さを持ち合わせている性格だったわけではない。今でこそ国境を超えて活躍しているが、高校の頃は“対人恐怖症”だった。

人が怖い対人恐怖症から世界を飛ぶ外資系CAになるまで歩んだ道のり【私が本気で伝えたい事 / コミュ症の克服の仕方 / 就職活動】

 そんな状態では夢を叶えられないと考えた彼女は、環境を変えるべくアメリカに2年間滞在することを決断。加えて、英語もまったく話せない状態でアメリカに渡った彼女。1日に1人と必ず会話をするというルールを設けて生活を送り、無事対人恐怖症を克服した。サクセスストーリーの背景を自己開示することにより、視聴者も「挑戦すれば、自分なりの成功を手にできるのではないか……?」と良いイメージが湧いてくる。彼女のチャンネルは好循環が生まれている。

 彼女は“元外資系CA”という肩書きと経験を活かし、エンタメ色の動画を発信している。ただ、これらの背景を知れば、「行動を起こせば自分を変えられる」というメッセージとして受け取ることもできるのではないだろうか。今後も彼女の活躍を定期的にチェックしてみてほしい。

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