本物の"文武両道人望激アツプリンセス"を目指してーーにじさんじ屈指の真面目な頑張り屋、リゼ・ヘルエスタが人を惹き付けるワケ
リゼはしっかりとした芯がありつつ線の細いという独特の声質を持っており、彼女のファンのなかにはビジュアルだけではなく、その声色に魅了されたファンも多いはず。
しかし、連日の配信でしゃべりすぎると声の調子を崩しやすく、水色~青色というイメージカラーの印象もあって、儚げで壊れやすい硝子細工といった印象を持っているファンもいるのではないだろうか。
にじさんじの名物企画となった『にじさんじ甲子園2022』に出場した際は、2度目の出場となることから、前回の経験や反省を活かそうとする心意気で挑んだ。自身が巨人ファンということもあり、「王道を征く」と宣言してプレイをはじめると、本人のプレイスキルも相まってチーム育成を大成功に導き、見事大会で優勝を果たしてみせた。
数日にわたって大声で応援し、笑い、涙ながらに喜びの優勝コメントを残した翌日、公式番組のMC役として普段とはかけ離れた声で司会をする彼女をみて、「彼女ならそうなるよね」と感じたにじさんじファンも多いだろう。
リゼが持つ線の細い声質は、歌を唄う際にも存分にその良さが活かされており、カバー楽曲となった「Hand in Hand」を筆頭に、「ハッピーエンドをはじめから」「GAME」といったオリジナル楽曲など、爆発力あるサウンドと合わさったとき、より一層その印象が強くなるのだ。
彼女の歌は、彼女の持つ唯一無二のトーンがうまく活かされた時、聴く者の心に寄り添い、ゆっくりと先導するような感触へと仕上がっていることが多い。そして、彼女が歌うオリジナル楽曲の歌詞も、自身のバイオグラフィや性格をうまく引用しており、彼女のことを知るファンならば多くのことが、歌詞に書かれている言葉以上の意味が深く伝わっていくだろう。
リゼがにじさんじのデビュー時にツイートしていた「文武両道人望激アツプリンセス」という言葉がある。一見、その語感の良さや言葉選びから冗談のような内容にも思えるが、実際にこうして彼女の性格や活動を振り返ってみれば、偽りでないことがおわかりいただけるだろう。
陰キャでコミュ障、疑い深くて真面目気質、真摯なゲーム好きという1人の女性が、「多くの人に信頼されるようになりたい」と理想を掲げた。いままさにリゼ・ヘルセスタは理想像に邁進している真っ只中にあるのだ。