高校生YouTuberが続々と台頭 未成年が“安全かつ才能を発揮できる”ベストな活動方法を考える

 インターネットが生活に欠かせない存在となり、誰でも簡単にコンテンツを投稿できるようになった。発信力を身につけたり他者とつながれたりとメリットが多い一方で、ネットリテラシーを身につけていなければ大きなリスクを伴う。

 本記事では、ネットで動画を投稿する未成年の若者に着目し、安全に才能を発揮する活動方法について考えていく。

真面目な回答が存在しないあーずかいの質問コーナー【壁に張りつけるらしい】

 ネットで活動する上で慎重に考えなければいけないポイントは、顔出しの有無だ。顔出しをすると個人情報流出のリスクが高まる。住所を特定され、ストーカー被害や自宅に突撃される被害を受けたYouTuberもいる。一般的に顔出しをした方が登録者が伸びやすいと言われているが、なかには顔出しをしないスタイルを選択し、着実に登録者を伸ばしている高校生YouTuberもいる。

 お面を付けて動画を投稿しているあーずかいもそのひとりだ。男子校あるある動画を中心に、テンポの良い動画構成と言い回しで若い世代から人気を集めている。

 顔出しについては「真面目な回答が存在しないあーずかいの質問コーナー【壁に張りつけるらしい】」と題した動画で「もともと僕が顔を隠している理由っていうのは高校生っていう身分なんで顔を出して何かあった時、親に迷惑かけたくないからっていう思いが第一にあったんですよ」と語っている。高校生のうちは顔出しをしない計画のようだ。

 近年ライブ配信アプリで声のみまたはアバターを使って活動するライバーも増えている。顔出しのリスクを抑えて活動したい場合は、このような活動方法を選択しても良いだろう。今後も新たな技術やプラットフォームの展開によって発信方法の選択肢は広がっていくのではないだろうか。

 また、毎日投稿をすることにもリスクがある。高頻度で投稿した方が登録者は伸びやすいと言われているが、心身ともに疲れきってしまうと集中力や注意力が低下し動画のクオリティーにも影響が出る。活動頻度を下げることに不安はあるかもしれないが、動画スタイルを見直すことも大切だろう。

 ネットリテラシーが身についていない状態でネットに触れてしまうと、自分が加害者になる可能性もある。ネット上の誹謗中傷も深刻な社会問題になっている。大人世代もネットリテラシーを学び、子どもたちにネット上で発信するリスクや使い方を伝えていく必要があるだろう。

 近年、ネット出身のクリエイターたちが目覚ましい活躍を見せている。今後もネットから若き才能たちが現れるだろう。顔出しの有無や投稿頻度などの活動スタイルはそれぞれの選択になるが、じっくりと考えて決断し才能を発揮し続けてほしい。

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