国内外で急上昇する“メタバースの総人口” バーチャル美少女ねむが各種統計データをもとに解説
『Horizon Worlds』の月間アクティブユーザー数(MAU)は20万人未満
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Metaが現在総力を挙げて開発中のソーシャルVR『Horizon Worlds』の月間アクティブユーザー数(MAU)は2022年10月時点で「20万人に満たない」とされている。現在はアメリカ・カナダ限定での提供であり、VRユーザーのみを対象とした新興サービスのユーザー規模としてはかなり大きい部類だと言えるが、Metaの目標を大きく下回っており、事業としては苦戦していると報道されている。
翻って、VRChatは「瞬間最大同時アクセス」だけでその約半分の「9.2万人」なので、改めてその熱狂ぶりが伺えるだろう。
〈出典:米メタのメタバース、成果は期待外れ 社内文書 - ウォール・ストリート・ジャーナル〉
メタバースは新たなステージへ
いかがだっただろうか。ソーシャルVRは身近な人とプライベートなコミュニケーションを楽しむことが多いため、普段仮想世界で暮らしているVRChatのヘビーユーザーの方も、利用者数が急拡大していることに驚いたのではないだろうか。
これまで「ソーシャルVR」と言えば、"人と人とのコミュニケーション"の観点から着目されることが多かったが、これほどの規模感になってくると、それに加えて、徐々にユーザー同士で"価値の交換"を行う「メタバース内での経済」が成立し、本当の意味で「メタバースで生きていく」ことが当たり前になっていくのではないかと、筆者は考えている。
コンテンツの数も増え、一般ユーザーの参入もこれまで以上に増えていくだろう。2023年、これから新たなステージを迎える「メタバース」ソーシャルVRの世界から今後も目が離せなさそうだ。
■参考図書:『メタバース進化論』(技術評論社)
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〈転載元:バーチャル美少女ねむ/Nem⚡メタバース文化エバンジェリストのnoteより:https://note.com/nemchan_nel/n/n3bc4137ea7db〉