スマホで撮った写真をフォトプリンターで楽しむ!

スマホで撮ったネコ写真をフォトプリンターで楽しもう! コダック編

まずはプリンタとして使用

 フル充電してカートリッジをセットしたら、iPhoneに専用アプリの「KODAK Photo Printer」をインストール。接続はBluetoothを介して行うが、特にアプリ側での接続操作はないので、『Mini Shot』の電源を入れたらiPhoneの「設定」→「Bluetooth」で「Kodak Instant-xxxx」を選択してペアリングすればよい。接続すれば準備は完了だ。

 アプリの画面で「Photos」もしくは「Albums」ボタンをタップしてプリントしたいカットを選ぶ。「Edit」ボタンで角度やトリミングを変更したり、明るさやコントラストなどの調整、フィルターやフレーム、コラージュ、ビューティーといった編集作業もアプリ内から行える。さらに「AR」機能を使って面白エフェクトを施したセルフィーなども楽しめる。

 プリントしたい写真が準備できたら「印刷」ボタンをタップしてプリントするが、その際の動きが独特だ。印刷方式の「4 PASS(フォーパス)」が意味するように、まずウォームアップ動作の後、イエローのインクリボンを使ってプリントを行い、続いてマゼンタ、シアンとプリントを重ねる。最後にオーバーコートと計4回、用紙が出たり入ったりを繰り返すため、1枚を印刷し終えるのに約60秒かかる。実際には準備段階で約10秒、ウォームアップに30秒ほどかかるので、約1分40秒ほどかかった。

 版を重ねていく様子は見ていても楽しいが、途中で手を触れたりするとズレが生じる。小さな子どもやペットの前でプリントするときは要注意だ。

オーバーコートで表面を保護

 今回も実際にプリントしたフォトペーパーと元の写真を並べてみたので見比べてほしい。カタログスペックによると「1色あたり256レベル(合計1670万色)の高品質で鮮やかな出力」とあるが、素材によってはベタッとした印象になりがちだ。プリントサイズは54×86ミリで、ミシン目で切り離せる余白にメモやメッセージを書き込むこともできる。オーバーコートしてあるので指紋がついてベタつくこともないし、多少濡れた指で触れても問題ない。名刺サイズなので常に持ち歩きたい写真のプリントなどにも最適だ。

 

インスタントカメラ的な使い方

 『Mini Shot』最大の特徴でもあるカメラ機能についても検証してみた。カメラの仕様としては1,000万画素で焦点距離25.4ミリ(35ミリ換算)と広角だ。オートフォーカスで露出もホワイトバランスも自動固定なのでシャッターボタンを押すだけ。ビューファインダーが小さいのでディテールの確認は難しい。

 撮影時に操作ボタンの操作でフチの有無やモノクローム、フィルター、フラッシュ、セルフタイマーなどの指定ができる。シャッターを押した後では操作できないので、撮影前に指定する必要がある。

 シャッターを押した後に「印刷」ボタンを押せば、その場でプリントが開始される。

 ただし大きな注意点が1つ。通常のカメラの様に何枚も撮り溜めて後から写真を選んでプリントするようなことはできない。『Mini Shot』内に保存できるのはワンカットのみで、次にシャッターを押すと前のカットは消えてしまう。電源をオフしても消えてしまうので、撮ったらその場でプリントする必要があるのだ。デジタルカメラだと思わず撮ったらその場でプリントしてくれるインスタントカメラだと割り切って使えば、『Mini Shot』の便利さを感じられるはずだ。

気になる点もいくつか

 前回のフォトプリンタもそうだったが、『Mini Shot』もフォトペーパーの残りがあと何枚あるのか表示が一切ない。バッテリー残量はアプリ画面から確認できる。最後の1枚を使い切っても何も表示がないのは不便だ。

 また、電源をオフにすると接続が切れてしまい、その都度、iPhone側で「設定」→「Bluetooth」を開いて再接続し直す必要がある。

 電源オンオフの時だけでなく、Bluetoothの再接続や印刷開始、終了時に“ピッ”という確認音が鳴る。ちょっと高めの電子音なのが個人的には気になった。フォトペーパーが出入りする際の動作音もあるので、深夜や静かな場所での連続したプリントには注意が必要だ。

 フォトペーパーに関しては10枚入りのカートリッジ2個入り、3個入り、5個入り、それとシール用紙2個入りのパッケージが選べる。実売価格から換算すると1枚あたりのプリントコストは約54円〜80円とちょっとお高めだ。シール用紙だと1枚あたり110円となる。

 スマートフォンのフォトプリンタとしてだけでなくインスタントカメラ的な使い方ができる点や、オーバーコートで保護された耐久性のあるプリントなど利点も多い。ほかのフォトプリンタにはない楽しみ方を体験してみたいなら候補の1つにしてみてはいかがだろう。

■製品情報
『Mini Shot Combo 2』
価格:17,600円(税込)※ケンコー・トキナーオンラインショップ価格
サイズ:約133.7mm(W)×26.2mm(D)×79.5mm(高さ)
重量:255グラム(付属品を含まず)

『KODAK Photo Printer』(専用アプリ)
対応OS:iOS12.1 以降/Android6.0 以降

■WEBサイト
ケンコー・トキナーオンラインショップ公式店『Mini Shot Combo 2』ホワイト/グレー
https://shop.kenko-tokina.co.jp/view/item/000000008675?category_page_id=ct1730
ケンコー・トキナーオンラインショップ公式店『Mini Shot Combo 2』イエロー/グレー
https://shop.kenko-tokina.co.jp/view/item/000000008676?category_page_id=ct1730

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