連載:「山下穂尊のリアルプロダクト体験記」(第1回後編)
元・いきものがかり山下穂尊、テスラの最新EVに驚き「運転席にはハンドルと液晶モニターしかない⁉️」
■ハンドルと液晶モニターだけで運転できるの⁉️
テスラ『Model Y』
さて、いよいよ大トリのテスラです。実物は初めて見たかも。
フォルムが可愛い。というか運転席に座って驚いた。ハンドルしかない……え? どういうこと!?
モータージャーナリストの海野さんに再びヘルプを要請。ハンドル横にPCくらいのタッチパネル液晶があるのみなのですが、そのパネルだけで全部操作するらしい。これはたまげた。人生でそんなに使ったことない「たまげた」を使ったぐらいたまげた。
ステアリングの重さだったり諸々の調整も全部これだけなのだと。
嗚呼、これぞイーロン・マスクの世界……なのか。
ボンネットを開けると、エンジンはないので比較的大容量の収納スペースが。ちょっとしたキャンプグッズなんかも仕舞えますね。
今回の展示会で感じたのは、EV車によって「ひとつの未来」が着々と花開き始めているということ。
なんというか、ひとつの感覚としてETCシステムが出始めたころと、規模は違えど似ているのかなと感じました。初期の頃はあまり進まなかったその普及が、いまとなってはほぼ大多数の人が使用していますよね。一方で充電時間や、その設備不足の問題など、まだ課題もあるらしい。
たしかに、じゃあ大至急EV車に乗り換えますか、と問われたら即断できない人が大多数でしょう。やはりまだガソリン車に対する信頼や、固執なんかもあるだろうし。
実験や検証は各メーカーさんなりに試行錯誤しているのでしょうけれど、極寒冷地での性能の在り方や、蓄電池の可能性などの話も耳にします。安全性の高い「リン酸鉄リチウムバッテリー」、なんかも昨今は耳にしたりしますが、今後はどうなっていくのでしょうか。
蓄電池開発においては、中国あたりもとんでもない開発費用を国家単位でかけて進めているとかも聞きますから、民間と国がしっかり手を組んで繋げていければ、よりよい環境になるのではないでしょうか。
一方で、災害大国この日本ではEVや蓄電技術の発達は、その対策のひとつとしてマストだと思いました。とにかく勉強になったー!
今回は試乗時間が各10分程度だったのが残念。今度は高速だったり山道などの試運転をしてみたいですね。EV車について、引き続き深掘りしていけたらいいな、なんて思った今日このごろでした。
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