「アイナナ警察」の一員になって謎を解き明かせ! IDOLiSH7×リアル脱出ゲーム『愛七町破壊計画からの脱出』に参加してきた

 「これはあなたが愛七署の新人警官となり、 ドラマ『アイナナ警察』の前日譚となる事件を解き明かす体験型ゲーム・イベント」。

 アイナナファンを惹きつける謳い文句を掲げる、『愛七町破壊計画からの脱出』。

 数々のリアル脱出ゲームを手がけるSCRAPと、アイドルグループ・IDOLiSH7が共同制作した参加型イベントである。

 IDOLiSH7は、和泉一織、二階堂大和、和泉三月、四葉環、逢坂壮五、六弥ナギ、七瀬陸の7名からなるアイドルグループ。楽曲リリースやMV配信、ライブなど音楽を中心に活動しており、その様子はスマホゲーム『アイドリッシュセブン』で見ることができる。

 参加者はIDOLiSH7のメンバーが出演したドラマ「アイナナ警察」の世界観の中、新人警官となって、張り巡らされた謎を解き明かしていく。つまり、参加者は「アイナナ警察」の役者として作品に参加し、アイドルたちがお仕事に励む姿を近くで感じることができる……いわば「チート級オタ活イベント」といえよう。

 真剣に演技と向き合い、魂をこめて演じる。アイドルたちの役者としての表情を、こんなにも生で体感できるイベントがほかにあっただろうか。アイナナファンの期待値はとても高いものになっているはずだ。

 今回は、12月1日より東京ミステリーサーカスで開催中の『愛七町破壊計画からの脱出』に参加してきた。イベントの性質上ネタバレNGのため、ストーリーや謎解きの内容以外の要素に着目して書いていきたい。

「IDOLiSH7は実在している」という強い実感

 東京ミステリーサーカス5Fのエレベーターを出て突き当たりを曲がった場所にあるサインコーナーには、IDOLiSH7の直筆サインが飾られている。女性アイドルや芸人のサインのなかで、ひときわ存在感を放つ7人の文字。

 IDOLiSH7のメンバーが実際にこの場所を訪れ、仲睦まじくサインを書いていった様子が目に浮かぶ。彼らがこの世界のこの場所で仕事をした、なによりの証だ。

 サインはリアル脱出ゲームが行われているイベント会場とは別の場所に設置されているため、忘れずに訪れてほしい。

 そして、今回の脱出ゲームはIDOLiSH7のメンバーたちの手によって作りあげられた作品であるということを強く感じた。それもそのはず、企画や脚本、演出などの制作チームにもアイドルが参加しているのだ。IDOLiSH7の楽曲が使われるシーンは7人の輝きで胸が高鳴ったし、感動的なシーンは演出陣のこだわりと演技力の高さに圧倒された。

 アイドルという職業は、歌やダンスはもちろん、ファンに夢と喜びを届けるのが仕事。IDOLiSH7は、全身全霊で私たちをわくわくさせてくれる。ゲームが全て終わったあとも気を抜かず、スクリーンに流れるエンドロールに注目してみてほしい。

強い没入感で「アイナナ警察」世界の一員に

 脱出ゲームは没入感が命。その世界に飛び込んで謎を解くのが醍醐味で、今回の『愛七町破壊計画からの脱出』は特にそれが光ったイベントであった。

 会場に入ると、コスチュームに身を包んだスタッフから「おつかれさまです!」と声をかけられ、元気に敬礼を求められる。ゲームはそこからすでに始まっており、アイナナ警察の世界に入り込んでいく実感がじわじわと湧いてくる。

 会場内はアイナナ警察一色で、ゲームで使用する小道具もこだわりのデザインが施されていた。さすがIDOLiSH7監修。小さな部分にまで妥協がない。セットや小道具をじっくり堪能する暇がないほどスピード感のある謎解きをしていくうちに、羞恥心はどこかに消え去っていた。

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