ゲーム好きが高じてキャラクター化も ロックバンド・L'Arc~en~CielとHYDEが業界に与えたインパクト
『トマラルク』はラルクメンバー全員が登場したパターンだが、シンガーソングミュージシャン・HYDEをモチーフにしたゲーム作品およびゲームキャラクターも見逃せない。本稿では2021年に実施された2つの試みをご紹介しよう。
活動20周年を迎えたHYDEの全面監修によって生まれたのは、スマートフォン向けアクションゲーム『HYDE RUN』。タイトルの通り、HYDEを主役に据えた奥スクロール形式のランアクションゲームとなっている。彼のライブなどでお馴染みの仮想都市”NEO TOKYO”を舞台に、プレイヤーはHYDEをデフォルメしたキャラクターを操り、ステージクリアに挑んでいく。
同作品の大きな特徴は、充実したカスタマイズ機能。マイルームのレイアウト変更にくわえ、ゲーム内で獲得したアイテムを使い、HYDEを自由にコーディネートすることができる。ゲーム性は違えど、どこか『トマラルク』の面影を感じさせるスタイリッシュかつカジュアルな作風が印象深い。
その一方、”もしも恋愛ゲームにHYDEが現れたら?”というifを見事に具現化したのが、同じくスマートフォン向けゲーム『恋愛戦国ロマネスク~影武者姫は運命をあやなす~(以下、恋愛戦国ロマネスク)』だ。同作はコラボキャンペーンにて、HYDEのモチーフキャラクターが主役を飾るスペシャルストーリーを実装。「HYDEと恋愛ゲームの初コラボ」という触れ込みをはじめ、普段の音楽活動では見られない、”乙女ゲームの世界に入り、主人公(ヒロイン)に甘い言葉を囁くHYDE”という構図が大きな注目を集めた。
同氏のビジュアルを丁寧に再現した描き下ろしイラストも再現度が高く、恋愛ゲームのプレイ経験がほとんどない筆者でさえ、(美男子キャラと並んでも)違和感の無いクオリティの高さにうならされた次第である。
音楽業界とゲーム業界の双方で、抜群のポテンシャルを披露してきたラルクとHYDE。バンド結成から31年、ソロ活動開始から21年を迎えてもなお、その根強い支持が揺らぐことはないだろう。一人のファンとしては、今後も変わらずに両分野に携わって欲しいと願いつつ、そして叶うならば『トマラルク』のようなコラボ作品をもう一度手がけてもらいたいところだ。
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