何度も相まみえた「印象深いボスキャラ」5選 類まれな原動力は執着か、はたまた情念か?
オセロット
現実の時代背景を反映した緻密な世界観、世代を超えてつむがれる重厚なシナリオを見事に両立させた「メタルギアソリッド(以下、MGS)」。この長寿シリーズを語るうえで欠かせないキャラクターは何人もいるが、作品ごとに肩書を変え、物語を裏から手引きする暗躍者はオセロットをおいてほかにいないだろう。
初登場を飾った『MGS』では、アメリカの特殊部隊”FOXHOUND”の一員として、任務完遂を目指すソリッド・スネークの眼前に立ちはだかる。使用武器はコルト・シングルアクションアーミー。回転式リボルバーをこよなく愛し、老体ながらも臨機応変に戦う戦術眼に長けている(下の動画では、6分44秒あたりに登場)。
「MGS」を含む各ナンバリングタイトルで歴史の裏舞台に関わり続けるオセロット。そんな彼の若かりし頃は、1964年の潜入作戦を描いた『メタルギア・ソリッド3 スネークイーター』にて詳細が明かされる。若干20歳でソ連軍の特殊部隊を指揮するエリートだったが、一方で実戦経験の浅さゆえ、戦場で相対したネイキッド・スネークに遅れを取ることに。この接敵はその場限りで終わることなく、後にシリーズ正史を揺るがす偉大な邂逅となった。
真島吾朗
シリーズ最新作『龍が如く8』のティーザー映像が公開された「龍が如く」シリーズにおいて、”嶋野の狂犬”として知られる真島吾朗のインパクトは、筆舌に尽くしがたい。裸体に蛇柄ジャケット、テクノカットに眼帯という”ただ者では無い”見た目もさることながら、「クレイジーという表現はこの男のためにある」と言わざるを得ない性格が、真島の兄さん……もとい真島吾朗を唯一無二の存在たらしめている。
「龍が如く」シリーズ全編に名を馳せる組織”東城会”の主要人物であり、主人公の桐生一馬とのただならぬ因縁を感じさせる真島吾朗。初登場タイトル『龍が如く』からその狂人っぷりは健在で、10年の刑期を終えて出所した桐生との再会も早々に、あらゆるシチュエーションで喧嘩を仕掛けてくる。
ある時はバッティングセンター、またある時はマンホールの下から、極めつけはトラックを暴走させて突っ込んでくる……など、場所や種類もさまざま。「桐生ちゃ〜ん♪」という呼びかけや妙な関西弁を繰り出しながら迫り来る姿は、得体の知れない恐怖とともに愛らしさも感じさせるのだから、不思議なものである。
一見すると喧嘩好きの狂人にしか思えないが、1980年代の東城会に焦点を当てた『龍が如く0 誓いの場所』では、桐生らをはじめ、20代前半で厳しい極道の世界に身を置いた真島の生き様が克明に描かれている。『龍が如く8』での出演は未定なものの、同シリーズにおける今後の活躍に期待したいところだ。
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