トヨタ、日産、ベンツ……プロ野球「リリーフカー」のモデルになった車とは?
プロ野球で、交代する投手がマウンドに向かう際に乗る車をリリーフカーと呼ぶ。
リリーフカーは投球練習場が外野に設置されている球団がその遠さをカバーするために用いるもので、阪神タイガースがブルペンからバイクで選手を送り届けたのが始まりだといわれている。
プロ野球界ではでさまざまなリリーフカーが登場してきた。今回はその一部を紹介したい。
阪神タイガース/トヨタ『C+pod』、ベンツ『スマートフォーツー』
阪神タイガースが現在使用しているリリーフカーは、トヨタ自動車が製造・販売する電気自動車『C+pod』を改造したもの。2022年から採用され、阪神の選手が乗るリリーフカーは、チームカラーである黒と黄色の虎柄にカラーリング。ハンドルも、同様の色に染められている。
2011年から2021年まではメルセデス・ベンツの『スマートフォーツー』を改造した車がリリーフカーとなっていた。長らく採用されていただけに、「阪神のリリーフカーといえばスマートフォーツー」と感じている人も多いかもしれない。
千葉ロッテマリーンズ/メルセデス・ベンツ
ZOZOマリンスタジアムを本拠地とする千葉ロッテマリーンズは、高級車のメルセデス・ベンツ『S560カブリオレ』を使用している。
マリーンズは白、ビジターチームは黒のカラーリング。千葉ロッテマリーンズはメルセデス・ベンツ日本と提携しており、同球団が使用するボールにも、メルセデス・ベンツのロゴが刻印されている。これは井口資仁監督がメルセデス・ベンツの愛好者だったことから、実現したそうだ。
リリーフカーにもマリーンズとメルセデス・ベンツの文字が共存している。車好きにとってはたまらない自動車で、長年ロッテの中継ぎ・抑えとして活躍する益田直也投手もその乗り心地を絶賛した。ただし2022年シーズン途中に入団した元メジャーリーグセーブ王のロベルト・オスナ投手はリリーフカーを使用せず、走ってマウンド向かっている。