なるごりが語る“ライブ配信だけで生きていく”というキャリア 「Pococha」が音楽をはじめるきっかけに
――「Pococha」で壁にぶつかることはありますか?
なるごり:最初のころはつらいこともありましたが、いまはいいリスナーさんに囲まれてやっています。以前は自分の気持ちのコントロールがうまくできずに、プライベートや仕事にも影響が出ちゃって何も手につかなくなった時期もありました。そういう苦い経験があるからこそ、いまは楽しくやろうという方向に切り替えました。1人でも待っていてくれる人がいるなら、その人のために頑張ろうという気持ちです。まず目の前の人を大事にすることで、そこからなにか見えてくるものがあるかなと思いました。半年やって駄目だったらやめようとか、1年後にここまでいかなかったらやめようみたいな感じで、期限を切って活動をしています。
――今も目標をクリアできなかったらやめようと期限を切っているのでしょうか?
なるごり:そうですね。でも、いまはいろんな働き方のいろんなライバーさんが出てきていますよね。ママライバーさんとして活躍している人がいるということは、女性がライフプランとして結婚や出産の選択をしたときに続けられるということなんだと。やっぱりライブ配信が好きなので、ピタッと止めてしまうよりは無理せずやれる形で楽しくライブ配信する方向にシフトすることはあるかもしれません。細く長くできたらいいなと思っていますね。
――キャリアプランを描いているというのが素敵です。
なるごり:いまはもうライブ配信メインで生きていますので(笑)。前は1年以上、会社員との両立でやっていたので、その時は考え方も副業としてやっているという感じでした。いまのように、ほぼ一本化しちゃうと、どう生きていこうかということは、やはり考えますよね。ライバーは、いろいろな仕事ができると思っています。もちろん歌もやっていきたいですけれど、ラジオにも興味があるので声を使う仕事ができたらいいなと思っています。幅広くいろいろできればいいですね。
――「Pococha」をはじめて、人生が変わったレベルの体験はありましたか?
なるごり:雑誌に載ったことですね。1月に出たイベントで、3月発売の「non-no(ノンノ)」に載せてもらいました。やはり全国展開の雑誌に載せてもらうと反響が大きく、周りから「見たよ」と言ってもらうことも。これまではライバーをしていると話しても、どんな活動なのか伝わりにくかったんです。でもいまでは、私の歌もApple Musicで検索したら出てきますし、歌と雑誌がセットになったことで、伝わり方がぐんと変わった感覚があります。
――周りの変化も大きかったのですね。
なるごり:そうですね。ここまできたら、胸を張ってもいいかなと思って。興味を持ってくれて実際にライブ配信を始める友人もでてきました。やってみたいと言われると、私の生き方が誰かのきっかけになれているのかなと嬉しくなりますね。
――ありがとうございます。では最後にあなたにとっての「Pococha」はどんな存在ですか。
なるごり:「Pococha」には可能性が広がっていて、夢があります。人によって夢や目標は違いますが、やろうと思えば自分が頑張った分だけ結果を出せる場所。「Pococha」を始める前の私は本当に平凡で、憧れる方の側にいました。それが自分自身でいろいろできる側になれたのが私のなかではとても大きいです。世界が広くなったので、生きる幅が広がったなと思っています。
■なるごり
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