メタバースの認知は61%、4人に1人は関心ありながら詳細認知はわずか5% 連想されるワードは「仮想」

メタバースの認知は61%、詳細認知はわずか5%

 マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは、2022年8月、全国15~49歳の男女4,200人を対象に「メタバースに関する調査(2022年)」を行った結果を発表した。

 「Meta」と「Universe」を組み合わせた造語の「Metaverse(メタバース)」を耳にする機会も増えてきている近年。浸透状況の調査として、メタバースの認知状況、思い浮かぶワード、関心度、関連サービス・体験への関心度、暗号通貨/NFTの認知状況などを聴取し分析を行った。

・メタバースの認知について
 “メタバース”という言葉を「詳しく知っている」は5%、「ある程度知っている」は19%、「聞いたことがある」は37%と合わせて61%の認知率。理解度(詳しく+ある程度知っている)は年代による差はないが、「聞いたことがある」は年代が上がるほど高くなるという結果となった。<図1>

 メタバースから思い浮かぶワードは、純粋想起では「仮想空間」が特に多く、次いで「VR」「仮想現実」など”仮想”という言葉が目立った。助成想起は「仮想/拡張/複合現実」と「アバター」が42%、「疑似体験」が30%。15~19歳は「ゲーム」の想起が38%と高いことがわかる。<図2>

・全般的な関心度
 メタバースの説明文を提示し関心度を聴取すると、「とても関心がある」は5%、「やや関心がある」は19%、合わせて24%はメタバースへの関心を示した。若い世代ほど関心度は高いものの、最も高い15~19歳でも31%程度であった。<図3>

・サービス・体験への関心度
 メタバースに関心のある人に対し、4つのサービスや体験の関心度を確認した。最も高かったのは、「VR機器を使って、仮想空間で現実ではできない先鋭的な体験をする」で77%、次いで「仮想空間内で暗号通貨・NFTを使って、お買い物をしたり、働いたりする」と「オンライン上の3D仮想空間で人と交流しながらゲームで遊ぶ」が68%、「仮想空間内のアバターコミュニティに参加して人と交流する」は66%であった。30代は、VR機器を使った仮想空間での体験、仮想空間内での暗号通貨・NFT利用、メタバース要素をもつゲームの関心度が他世代より高いという結果となった。<図4>

・暗号通貨/NFT認知状況
 「暗号通貨」の認知率は61%、「NFT(非代替性トークン)」は39%。理解度は、20代~30代において、「暗号通貨」「NFT」ともに高いことがわかる。<図5>


 メタバースという言葉自体の認知は数年前より確実に増えているものの、詳細の認知はまだまだ理解が低いという結果となっている。また、個々人が期待する分野・サービスによっての関心度も、ばらつきがあるように見られるという結果がわかった。

■レポート項目一覧
調査結果サマリー
属性設問(性別/年齢/性年代/居住地/世帯構成/職業)

調査結果詳細
メタバースの認知
「メタバース」からの連想ワード(純粋想起/助成想起)
所有デバイス
デバイス別利用頻度
メタバース要素のあるゲームプレイ経験
暗号通貨/NFTの認知・理解
暗号通貨・NFTについて既に行っていること
暗号通貨・NFTについてこれからやってみたいと思うこと
メタバースへの関心度
メタバースに関連するサービス・体験への関心度
(メタバース要素を持つゲーム/仮想空間内での暗号通貨・NFT利用/オンラインアバターコミュニティでの交流/VR機器を使った仮想空間での体験)
可処分時間(仕事がある日/休みの日)
可処分所得
可処分時間の使い方
各コミュニケーションツールの使用頻度

レポートのダウンロードURL:https://www.cross-m.co.jp/report/it/20220908metaverse/

■調査概要
調査手法 : インターネットリサーチ
調査地域 : 全国47都道府県
調査対象 : 15~49歳の男女
調査期間 : 8月26日~8月28日
有効回答数 : 本調査4,200サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。

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