前澤友作所有の3.5億のスーパーカー、学生が作ったマシンと対決 高級車を披露するだけではないチャンネルの幅広さ
衣料品通販大手ZOZO創業者・前澤友作氏による車専門のYouTubeチャンネル「前澤友作スーパーカーチャンネル」で、彼が所有するスーパーカーが、大学生の作ったマシンと対戦する動画を公開した。
9月7日に公開された「3.5億円のスーパーカーと学生が作ったマシンの本気バトル!」と題した動画で、「前澤友作スーパーカープロジェクト」のメンバーでレーシングドライバーの横溝直輝と、同プロジェクトのマネージャー・やまけん氏は、前澤氏自慢のスーパーカーを引っ提げ、日本自動車大学校を訪問。現地で待ち受ける、千葉大学工学部公認サークル「千葉大学フォーミュラプロジェクト」の学生たちが自作したマシンと75mの直線対決を行うことになった。
前澤陣営の車は、改造費含め約3.5億円をかけて特注した、760馬力の高性能スーパーカー「Pagani Zonda ZOZO」。対する千葉大学フォーミュラプロジェクトが用意したのは、製作費100万円で80馬力のフォーミュラカー「CF22」。スペック・金額の差は歴然だ。横溝が「スペックを見たら負けるわけがない」と自信満々に言うと、同サークルのパワートレイン担当の菅原真之さんは「うちも魂込めて作ったマシンなので、絶対勝ちたいと思います」と強気な姿勢を見せた。
互いの本気がぶつかる真剣勝負。なにか賭けるものがあればより盛り上がる。そんなことも意識してか、サークルのプロジェクトリーダー・堀田伊吹さんは「もし勝ったら、ガレージがボロボロですし、前澤社長にご融資のほうをお願いしたい」とちゃっかりおねだり。横溝は「これは負けられない(笑)」と笑いつつ、「前澤さんもしっかりと見ていて、みんなの気持ちも伝わっていると思うので、正々堂々頑張りましょう」と、健闘を誓い合った。
そしていよいよ決戦へ。先述の通り、馬力は「Pagani Zonda ZOZO」がはるかに上だ。しかし、加速性能に優れた「CF22」は、スタートの合図と同時に急加速。「Pagani Zonda ZOZO」がもたつく間に、圧倒的な初速の差を見せつけ、75mを一瞬で駆け抜けた。結果は千葉大学フォーミュラプロジェクトの圧勝。「Pagani Zonda ZOZO」のドライバーを務めた横溝は「こっちもいいスタート切れたんですけど、最初の20mぐらいの加速が全然違った。素晴らしい」と舌を巻いていた。その後、前澤陣営が泣きの一戦を申し込むも結果は変わらず。2戦連続で敗戦し、まんまと学生たちにしてやられる格好となった。
こうして幕を閉じた3.5億円のスーパーカーと、学生たちが100万円で作ったマシンの対決。ただ単に動画内で高級車を披露して終わるのではなく、今回のようにレース対決をできるところが、「スーパーカープロジェクト」を展開する前澤氏のYouTubeチャンネルの強みと言えるだろう。