ホンダ初の北米向けEVとは? 全プロセスをVRで設計
本田技研工業が製造した1台目のEV(電気自動車)である「Honda e」だが、実は巨大な北米市場に投入されていない。航続距離が短い仕様のため、長距離移動が主流のアメリカ大陸には向かないとの理由からだ。
しかし、ホンダは北米向けのEV「Honda Prologue Electric SUV」の開発を進めている。販売価格はおそらく30,000ドル(約400万円)未満と手頃になると見られている。
Honda Prologueは、Cadillac Lyriq SUV(キャデラック・リリック)に似たGM(ゼネラルモーターズ)のUltiumアーキテクチャをベースにしている。
設計には「Honda e」のノウハウも生かされている。公開されたレンダリング画像を見るとホイールベースが長く、頑丈で快適そうな印象。タイヤはアグレッシブかつモダンで、スポーティーな外観だ。
Honda Prologueは、ホンダが設計の全プロセスにおいてVR(バーチャルリアリティ)を使用した最初の車でもある。想定される様々な地形でEVをバーチャルにシミュレーションし、アメリカの設計チームと日本の本社もバーチャルに連携し改善を施した。
ホンダは2030年までに新しいEVを30モデル製造し、2040年までに北米における四輪販売台数の全てをゼロエミッションにすることを目標にしている。
その実現のために6年間で463億ドル(約6兆1600億円)を投資。ホンダはソニーと合弁会社「ソニー・ホンダモビリティ」を設立し、EVの開発を行う。
内燃エンジンの自動車において日本は世界のトップランナーだったが、EV開発では世界に後れを取っている。Honda Prologueは、2024年にリリース予定。ホンダEVの北米での序幕となるが、どれだけ躍進することができるか、今から期待が高まる。
(画像=ホンダより)
(source)
https://www.caranddriver.com/news/a40731264/2024-honda-prologue-ev-suv-spied/
https://www.slashgear.com/943227/2024-honda-prologue-electric-suv-borrows-details-from-the-car-america-cant-buy/