『スーパーマリオサンシャイン』20周年 3Dマリオ史上最高の難易度を誇る問題作

 2022年7月19日は、アクションゲーム『スーパーマリオサンシャイン』発売20周年の日である。本作は“3Dマリオ”でも最高峰の難易度を誇る作品として、多くのプレイヤーに「トラウマ」を与えたタイトルだ。

 今回は、そんな『スーパーマリオサンシャイン』がどんなゲームだったのか、発売20周年を機に振り返る。

「南国」をテーマにした3Dアクション

 『スーパーマリオサンシャイン』は、2002年7月19日に発売された、ゲームキューブ対応のアクションゲームだ。作品の立ち位置としては、後の3Dゲームに多大な影響を与えた『スーパーマリオ64』の続編ともいえるだろう。

 そんな本作だが、前作とは打って変わってトロピカルな世界観が特徴となっている。舞台となるのは、南国のリゾート地「ドルピック島」だ。バカンスでドルピック島を訪れたマリオとピーチ姫だったが、島は不思議な絵具によってそこかしこに落書きがされていた。しかも、その落書きの犯人がマリオそっくりの人物であったことから、マリオは落書きの犯人として逮捕され、裁判で「島をきれいにするまでは島を出てはならない」という判決を下されてしまう。マリオは空港で出会った「ポンプ」とともに、ドルピック島の落書きを消しながら真犯人を追うことになるのであった。

 拠点となる「ドルピックタウン」はもちろん、各コースも南国テイストで統一されている。水と緑が豊かな別荘地や大小さまざまな船が集まる漁港、夕日が射す海水浴場など、リゾート感あふれるロケーションが特徴的だ。その反面、『スーパーマリオ64』と比較するとロケーションの多彩さという点では譲るものの、Nintendo 64からゲームキューブへとハードを変えたことで、格段に進化した美しいグラフィックが楽しめる。特に水の表現は美しく、南国ならではのリラックスした雰囲気が味わえる。

南国の旅に彩りを添えるポンプアクション

 本作のシステム面の変化といえば「ポンプアクション」が挙げられる。これは、マリオが背負ったポンプから放水するもので、「ノズル」を変更することでさまざまなアクションを行える。たとえば、「ノーマルノズル」を使えば、シューティングゲームの要領で落書きを消したり、敵を攻撃したりすることができる。また、地面に向けて放水することでマリオを浮かせる「ホバーノズル」、大量の水を発射してマリオを高速移動させる「ターボノズル」など、さまざまな機能を扱える。

 ただし、ポンプを使うには水が必要になるため、ステージの各地にある水場で水を補給する必要がある。水が豊かなリゾート地を活かしたアクション要素といえるだろう。

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