天然ボケなキャラから、にじさんじきっての優等生へ。本間ひまわりの太陽のような魅力に迫る

 そんな彼女が恐ろしく熱中し、彼女が薦めたことでにじさんじ全体にも大きな影響を与えたゲームというと、『ARK』シリーズが挙げられるだろう。デビュー以前から同作品シリーズをプレイしてきており、総プレイ時間は公式PvPが5200時間、非公式PvPが3000時間、公式PvEが20時間ぐらいと話し、あまりにも別次元のプレイ時間に驚くリスナーも多かった。

 2020年2月4日に後輩のラトナ・プティとともにプレイしたのをきっかけに『Ark: Survival Evolved』をプレイした。プティが「やりたい!」とひまわりに話を持ち掛けたところ、にじさんじのライバー達がみんな入ってこれるようにと家族のひとに立ててもらったサーバーでスタートしている。

 オープンワールドのマップを探索して衣食住を自分自身で賄いながら、アマゾン・荒野・雪山などに生息する恐竜や古代生物達を殺したり、捕獲して自分のペットにして従え、かなり強力なエネミーが潜む洞窟や強力なボスキャラクターを攻略していくアクションゲームとなっている。

 ゲームタイトルで挙げるならば『Minecraft』と『RUST』 が混ざりあって、明確なEnemyが存在するゲームであり、プレイヤー対プレイヤー(PvP)ともプレイヤー対エネミー(PvE)とも言えるゲームとして人気を博しているシリーズだ。

#1【ARK】1ねんぶりの げんしじん 【本間ひまわり/ラトナプティ】

 衣食住を賄うのにもひと苦労かかるゲーム性ではあるが、本シリーズ以前からにじさんじ内で『Minecraft』がかなり広まっていたこともあり、初期はまったりとした生活を送る者が多かった。徐々に「PvP」「アクションゲーム」として楽しみたいというライバーらのプレイングも相まって、当時のにじさんじライバーの半数近くが同作品をプレイすることになった。

 結果、にじさんじ内でトライブ(チーム)が組まれて争いに発展していったことも合わさり、その争いの準備のため多くのにじさんじタレントが連日に渡って長時間配信することになった。そのトライヴごとによって進んでいく会話や関係性、それぞれ個々人によっても考えや思惑が異なり時々によって変化していく、まさにリアルタイムドラマとなってリスナーに届けられた。

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 2020年2月ごろといえば、折しも世界中でコロナ禍が大きな影響を及ぼし始めたタイミングとちょうど重なっている。自宅待機・インドア生活を余儀なくされていった人たちが徐々に増えていったこのタイミングに、彼らの長時間配信はみごとにピタリとハマった。

 「にじさんじ第一次・第二次ARK大戦」として知られるようになったこの一連の流れは、2020年前半期を彩ったことで記憶しているファンも多いだろうし、この『ARK』での戦いや生活を見てにじさんじを知ったかたも多いだろう。タレント同士の付き合いやファン層にも大きく影響していったのは想像に難くない。

 もちろん本間ひまわりも一連の大戦に参加しており、サーバー主・企画者としての重要な役回りもキッチリこなしていた。その後にも同作品シリーズで新マップがスタートする度に注目を集め、『ARK:Abaration』ではチーム対抗ボス討伐企画を、2021年3月7日から『ARK:Extinction』が、9月15日からは『ARK:Crystal Isles』がそれぞれスタートすると、徐々に人数が増加し、海外のにじさんじライバーも参加するほどの人気企画へと変貌した。

 多くのファンの注目を集めるなかにあっても、彼女のファンや同僚らへの気配りも随所にみられることも多く、特に甲斐田晴、アルス・アルマル、シェリン・バーガンディとともに組んでいた「魔武天』のメンバーは、全員が自身よりも後輩メンバーでありつつ、オフの時間にご飯を食べにいくほどの仲の良さで、配信上でも名場面を多く輩出。

 本間自身も「神的チーム」と口にするほどで、他メンバーらも魔武天のチームワークにはかなりの好印象を持っており、同チームにいた甲斐田・加賀美・不破がのちのちにROF-MAOとしてデビューを果たしていることも鑑みれば、このゲームが与えた影響力がいかほどかが分かるだろう。

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