ZETA DIVISIONを下し、NORTHEPTIONが新王者に! 『VCT 2022 Challengers Japan Stage2』優勝チームインタビュー
2022年6月25日から6月26日にかけて、タクティカルFPS『VALORANT』の公式大会「VALORANT Champions Tour」(以下、VCT)の国内決勝にあたる「VCT 2022 Challengers Japan Stage2」Playoff Finalsが開催された。
Playoff Finalsは有観客オフラインにて行われ、eスポーツ大会として国内最大規模となる、埼玉県・さいたまスーパーアリーナにて開催。DAY1とDAY2を合わせた総来場者数は2.6万人を突破し、国内eスポーツ史上最大動員数を記録した。
DAY2のGRAND FINALには、「NORTHEPTION」と「ZETA DIVISION」が出場。2022年7月にデンマーク・コペンハーゲンにて開催される国際大会「VCT Masters Stage2」への切符をかけて激戦を繰り広げた。
Bo5(3マップ先取)で行われたGRAND FINALでは、「ZETA DIVISION」へのリベンジを果たす形で、「NORTHEPTION」が3-1で勝利。世界3位の実績を持つ「ZETA DIVISION」を打ち破り、「VCT Masters Stage2」への切符を手にした。
試合直後行われた記者会見での「NORTHEPTION」の記者会見をお届けする。
――チームを代表してBlackWiz選手から、 GRAND FINALで勝利した今の気持ちを教えてください。
BlackWiz:今日リベンジできたら最高だと、ずっと前から思っていて、本当にそれが叶ったので、最高以外の言葉が出ないです。最高です。
――試合後のインタビューの中で「全体的にみんなのコンディションが良かった」というお話がありましたが、どのような理由からコンディションが良かったのでしょうか?
BlackWiz:感覚的に言うと、すごく体調が良くて体が軽い感覚で、みんなが本当に今日はテンションが高くてノッていたので、そういう意味でコンディションがすごく良かったです。
Derialy:1マップ目のアイスボックスは、実はここ1カ月ぐらいずっとスクリムをしていなくて、正直不安で自信もなかったので、みんなで「もう撃ち合いだけに集中しよう」という話で試合に挑んだんです。それがすごく良い結果になって、みんな撃ち合いに自信がついたので、コンディションが良くなったのかなと思います。
Meteor:みんな「今日は必ず勝つよ」という意気込みで、お互いを慰めながら試合に向かったのが、今日の良いコンディションの理由だったのかなと思います。
JoXJo:簡単なオーダーをしても、なるべく素早くキャッチして、みんながオーダーに行動を合わせてくれたのが、コンディションを上げる理由の1つだったんじゃないかと思います。
xnfri:みんなテンションが高かったですが、それぞれ冷静な判断もできていたので、すごくプレイしやすかったです。先ほどDerialyが言った、アイスボックスでのテンションや勢いも関係あったと思います。
bail(コーチ):昨日の試合が終わった後、すぐ次の日に試合だったので、なるべく選手たちを休ませる時間を取った方がいいと思い、みんなに十分休ませる時間を与えたことが、最高のコンディションに繋がったと思います。
――今日は、DAY1で「ZETA DIVISION」に負けたフラクチャーとアセントで勝利しています。この1日で、戦略的にどのような修正をしてきたのでしょうか?
bail:「ZETA DIVISION」は、たとえばフラクチャーで私たちが苦手とする、時間を稼ぐゆっくりとしたプレイをしてきます。それに触れた上で、いままで見せた自分たちのプレイとは違う、予想できないプレイを見せたのが、今回フラクチャーとアセントで勝利した理由の1つだと思います。
――3マップ目から4マップ目にかけて、かなり勢いよく戦っていたと思いますが、そうした中でどのような心理状況だったか教えてください。
Derialy:終盤の方は、本当にもうメンタルのゲームだと思っていて、メンタルで負けたら絶対にダメだと思って「みんなで絶対に勝つぞ」という強気な話し合いをして、勢いをつけました。
――ラウンドを取った後、派手に喜びながらも、その後は冷静な姿が印象的でしたが、それについてはいかがですか?
Derialy:すごく喜ぶと落ち着くのは難しいんですが、試合が始まる前に、Meteor選手に「ラウンドが終わったら深呼吸しようね」とみんなで話していたんです。それを聞いて、すごくテンションが上がっても、深呼吸をして落ち着かせることができたのが良かったと思います。