動くものは10台以下 世界初のPC『Apple I』がオークションに出現
Appleが1976年から1977年に製造した、世界初のパーソナルコンピューター『Apple I』(アップル ワン)が、オークションサイト『Goldin』に出品されていることが分かった。
これは、Apple創業者の一人でエンジニアのスティーブ・ウォズニアック氏が設計し、自ら手作業で組み立てたもので、製造台数は、わずか200台前後。現存しているのが知られているものは、その約3分の1しかない“幻”のマシンだ。
さらに、作動するものは10台にも満たないとも言われている。今回、Apple初期の従業員ダニエル・コッテコ氏が、正常に作動することを確認した。復刻版の取扱説明書には、スティーブ・ウォズニアック氏や、もう一人の創業者ロナルド・ウェイン氏の署名が入っている。
また、スティーブ・ジョブズ氏が手書きしたシリアル番号が「7番」となっており、最も初期に製造されたことをうかがい知ることができる。
実家のガレージでAppleを創業したジョブズ氏は、『Apple I』の開発費用を捻出するためにフォルクスワーゲンを手放したという、涙ぐましい逸話も残されている。車社会のアメリカ西海岸で愛車を手放すことは、日本で想像する以上の苦労がある。
発売当時の希望小売価格は666.66ドルだったが、今回のオークションでは本校執筆時点で、すでに27万ドル(約3500万円)。過去には約1億円で落札されたこともあるため、まだまだ価格が上昇する可能性もあるだろう。
Apple-1のオークションは5月21日(米国時間)に終了する。簡単に入札できる金額ではないが、興味のある人は、まだ間に合う。
(画像=goldinより)
(source)
https://goldin.co/item/apple-1-first-batch-7-computer-on-the-registry-with-original-monitor-dcjwc7
https://www.macrumors.com/2022/05/06/first-batch-apple-1-auction/