『隣の恋は青く見える3』4話ーー浮気されても「好き」が消えないワケ。トラウマが新しい恋の足枷に

『隣の恋は青く見える3』4話

 恋愛のトラウマは、人を臆病にしてしまう。とくに、浮気に関してのトラウマはなかなか消し去ることができない。恋が始まりそうになっても、「また浮気をされたらどうしよう」と心にブレーキをかけてしまったり。いざ、交際がスタートしても、「嘘をついているのでは?」と疑いすぎて、心が疲れてしまう場合もある。そうこうしているうちに、浮気した側は新しい恋人を作っていたりするのだから、なんとも皮肉である。ただ、心に傷をつけるのが恋なら、その傷を癒してくれるのもまた恋なのかもしれない。

『隣の恋は青く見える3』

 『隣恋3』メンバーのアヤカとサワコも、浮気されたトラウマから、男性を信じることができなくなっていた。もう、傷つきたくない。もう、騙されたくない……。そう思っているうちに、心の壁がどんどん分厚くなっていく。そして、自分が作ったバリアから抜け出せなくなっていたのだ。この2人はほかのメンバーに比べて、元恋人に意識が向かっているように見えるのも苦しい。浮気が原因での破局のため、まだ好意があるのだろう。「別れたい」ではなく、「別れなきゃ」で終わった恋は、未練が残る可能性が高い。

 そんな2人には、それぞれ想いを寄せてくれている男性がいる。まず、不器用なサワコに優しく寄り添っているのが、ジュキヤだ。石垣島では、サワコの元恋人・フミヤと、ジュキヤの元恋人・サオリが、かなりいい雰囲気になっているため、それぞれうまくいけば、カップルがシャッフルされることになる。フミヤとサオリのイチャイチャ写真を見た時に、同じ温度でつらさを共有できるのが、恋を加速させているひとつの要因なのかもしれない。

『隣の恋は青く見える3』

 ジュキヤは、とにかく優しい。というか、優しすぎる節がある。ミオの天秤のおもり(=各自4個のおもりを、気になる人に振り分けていく)が0になったら可哀想だからと、自分のおもりを1個置いてあげたり。それでサワコに、「優しさの方向性が……」「元カノに置くよりショック」と怒られていた場面があった。

 周囲に気を遣いすぎるジュキヤは、自由奔放なK-1ファイター・フミヤとは、正反対なタイプだと言えるだろう。振り回す要素がないジュキヤと一緒にいた方が、サワコはきっと幸せになれるはずだ。しかし、危なっかしいフミヤから離れられなくなる気持ちも分かる。振り回されるほどに、相手に依存してしまうのが恋愛むずかしさなのかもしれない。

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