ボタン1つでギターが弾ける? 初心者でも複雑なコードが奏でられる「インスタコード」の仕組み

「インスタコード」レビュー

 「ピアノが弾ければ良かった」「ギターでもやっておけば……」という声は大人になってからよく聞く。楽器ができれば一人でも楽しむこともできるし、好きな曲が弾けるというだけで満足感も大きい。しかし、仕事や家事といった慌ただしい毎日の中で、一から楽器を勉強したりレッスンを受けるというのは、簡単なことではない。

 そんな未経験者でも、、ボタンを選ぶだけで簡単に演奏を楽しめるという楽器が「インスタコード」。今回実機を手に入れたので、一体どれほどの実力なのか試してみることにした。

複雑なコードまで難なく弾ける「インスタコード」

インスタコード

 インスタコードとは楽器未経験者でも、簡単な操作でさまざまな曲を演奏できる電子楽器だ。単音だけでなく和音もボタンを押すだけで弾くことができる。「誰でも、すぐに、演奏を楽しめる世界を実現したい。」という開発者の思いのもと、支援総額7900万円のクラウドファンディングを達成し、誕生した。

インスタコード
「十字キー」

 早速弾いてみよう。電源は、インスタコードの下部側面にある「電源・音量ダイヤル」を時計回りに回すとオンになり、音量の調節もこのダイヤルでできる。電源をオンにして「十字キー」で演奏スタイルを選択する。

 演奏スタイルは、キーボードのように机の上に置いて弾く「オンデスクスタイル」と、ギターのように抱えて弾く「ホールドスタイル」の2種類。まだコードの名前も覚えてない場合でも、机の上に置くことで画面を見ながら弾くことができる。

 画面はタッチパネルになっていないため、画面の操作は本体下部の矢印、フラット、シャープのボタンで操作する必要がある。

 キーの変更や演奏モード、音色の変更もこのボタンによって切り替えることができる。慣れればちょうど右手で弾く位置にボタンがあるので、操作しやすい。

インスタコード

 基本的な演奏はコード記号が割り当てられたボタンを押さえながら、パッドをはじいて演奏するだけ。例えばCを演奏する場合にはCのボタンを弾いてパッドをはじけば、Cのコードであるドミソが綺麗に演奏される。ギターの場合、人差し指で2弦1フレット、中指で4弦2フレット、薬指で5弦3フレットを抑えて……とやっているだけで、心が折れる。一つのボタンで一つのコードが鳴るという初心者はもちろん、音楽はやっているがコードに自信がないという人にも心強いアイテムだ。

 また、複数のボタンを同時に押せば、さまざまなコードの演奏も可能。

インスタコード

 例えばG7を演奏する場合には、Gと7のボタンを同時に押さえる。同じくsus4やM7、dimやaugといった複雑なコードも、難なく演奏できるので、練習していたが難しくて諦めていた曲も最後まで演奏することができそうだ。

 ちなみにスワップボタン「〜」を押せばメジャーとマイナーの入れ替えもでき、フラットボタンを押している間は全てのコードが半音下がる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる