Nintendo Switch(有機ELモデル)を3600時間点灯させると? 海外YouTuberが実験

 Nintendo Switchの新モデルとして、昨年の2021年10月に発売された「Nintendo Switch(有機ELモデル)」。Nintendo Switchに「有機ELディスプレイ」を搭載することで、画面はより鮮やかに、黒を深く表現できるようになった。しかしこの有機ELディスプレイは、同じ画面を長時間表示していると、前の画面の残像が残ってしまう「焼き付き」が起こってしまうケースがある。この現象について、有機ELモデルで3600時間も同じ画面を表示し続けたときに焼き付くのか、というおもしろい実験をした海外YouTuberがいるので紹介したい。

Switch有機ELモデルを3600時間点灯させた結果。。。

 動画投稿者は、ゲーム機器の紹介をメインに活動するアメリカのYouTuber「WULFF DEN」(チャンネル登録者数68.9万人)だ。充電し続けたままゲーム『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の祠(ほこら)内の、青色が目立つ画面で放置し続けた。結果として5ヶ月間、3600時間が経過したところで、若干青色の焼き付きが発生した程度だった。

 有機ELは、電流を流すと「赤」「緑」「青」に光る有機化合物を使ったパネルのこと。今回の実験の結果、赤と緑のピクセルが"燃え尽きた”らしく、残りの青色が目立つような結果となった。たしかにゲーム内の青が目立つ祠内から一転、白い背景のホーム画面に移ると、ぼんやりと青い色が見えた。ただしそれも微々たるもので、本人も「修理に出すほどではない。」と語っている。

 任天堂の公式HPでも焼き付きの現象について警告しており、一部海外では焼き付きを心配して購入を見送ったり、購入者もすぐに電源を消したりするような動きがあったのだそう。しかし、今回3600時間も同じ画面にして若干焼き付いた程度なので、そのような心配は不要なことが証明された。本人も「焼き付くのに何年もかかるから、それまでに次のモデルが発表されるだろう」と語っている。

 ちなみに今回3600時間も充電し続けたわけだが、バッテリーのほうはどうなっているか気にならないだろうか? 結論から言えば、バッテリーへも大きな影響はなかった。実験ではRボタンを押し続け、かつ画面の明るさも最大だったが、7~8時間本体は点灯していたのだそう。

 今回の動画でわかったことは、とにかく任天堂の技術力の高さは素晴らしいという点だ。任天堂にはユーザーのために常に改良を重ねる企業風土があり、それが世界中のゲーマーを楽しませている所以なのだろう。有機ELモデルの焼き付きが心配な方は、こちらの動画をぜひ視聴してほしい(日本語の字幕がついているので、日本人でも内容はわかる)。

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