『Weekly Virtual News』(2022年3月14日号)
メタバースの話題に事欠かない中で、不意に現れた鳩羽つぐ――目の前にあるものは「事業」か「存在」か
鳩羽つぐは、2018年のVTuber黎明期に登場したVTuberの一人だ。可憐な容姿と、映像の不穏さのギャップは、当時大きな話題を呼んだ。しかし、活動はほぼ動画投稿のみで、その頻度も少ない。2020年からは全く音沙汰がない状態だった。いまや知らない人も多いだろう。
そんな鳩羽つぐのYouTubeチャンネルが、突如動いた。12秒の動画と4秒の動画の、計2本の動画が公開されたのだ。いずれも、テレビ朝日『サイキ道』への出演時に寄せられた動画の編集版らしく、新規コンテンツではないものの、3月11日にはヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズも発表された。にわかに動き出した鳩羽つぐに、当時を知るVTuberファンたちは色めき立った。
「事業」にはある程度継続した実績が求められ続けるが、「存在」は活動実績が長く欠けたとしても消えることはない。VTuberとメタバースは、どちらも「事業」にも「存在」にもなり得るものだ。眼前にあるものがどちらなのかは、折を見て考えてみるとよいだろう。
※1 https://vrch.at/xc5j8d9
※2 https://vrch.at/b8yvb93