連載「MCUの『ゲーム横丁8丁目』」第2回:ギャルゲー
キャラには想像力で惚れる。レトロゲーマーならではのギャルゲー論
真の一推しキャラは誰なのか!?
僕の中でギャルゲーという定義は、レトロゲームも含めて、やっぱり主人公が女子で作品の中心で活躍しているゲームはギャルゲーなんですよね。そういう意味で『夢幻戦士ヴァリス』や『マドゥーラの翼』(サン電子)もギャルゲーなんですよね。
そんな数あるギャルゲーの中で、いろんな要素全部をまとめてくれたという意味で、何が好きかと聞かれると、真っ先に思い出すのが『ときメモ』なんですね。ゲームとしては、1本でいろんな子が攻略できるというお得感というか、オムニバス映画のように何本かストーリーが楽しめるというところが好きですね。
『ときメモ』を遊び始めたのは友達に勧められたのがきっかけですが、僕がゲーム配信をしている『ファミコン心拳』で『ときメモ』を放送することになって、やっぱりいろいろ知っておかないといけないなと思って、イラスト集を買いました。それを読みふけっているうちに、気がついたら自分はキャラクターの設定のほうにハマっていて、ゲームを遊ぶよりも自分の気持ちがそっちのほうの世界に広がっていっちゃっているんですよね。
ちなみに『ときメモ』は、藤崎詩織ちゃんと清川望ちゃんには伝説の樹の下でハッキリとフラれたからもう諦めの境地です。だけど、『ラブプラス』(コナミデジタルエンタテインメント)の小早川凛子さんはどうしているかなぁ。ショートカットのかわいい子で好きでしたけど、途中でゲームをやらなくなって会いづらくなったので、自然消滅ですね(笑)。
こんな風にギャルゲーを考えると、恋愛シミュレーションゲームの世界観にはハマってはいるものの、推しのキャラがいるかな? と考えると、みんなかわいいんですけど心にグサッと刺さるまでのしっくりきた一推しと呼べるキャラはいなかったような気もしますね。自分の場合は中途半端で、フラれていますし(笑)。
そう考えると、やっぱりギャルゲーの一推しキャラは昔のゲームになっちゃいますね。一番好きなのは『イースII』(日本ファルコム)のリリアです。『夢幻戦士ヴァリス』の優子さんも好きですが、文句なしに一推しはリリアですね。
リリアには、出会った瞬間にひと目ぼれでした。リリアはゲームのストーリー的にも注目される存在だし、キャラの人気もあってよくピックアップされるので、大きくくくると僕の中では『イースII』もギャルゲーになっちゃいますね。
もっと言っちゃうと、『スパルタンX』(アイレム)のSYLVIA(敵に捕まっている女性)も好きですね。彼女はあんなドット絵ですけど、なぜかかわいく思えてしまうという、それも想像力がかき立てられているのかもしれません。早く助けなくてはならない存在に、とっても感情移入しちゃいますよね……。
そういうのも含めて、やっぱり僕はレトロゲーマーなんだなぁとつくづく思いますね。
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