『ストリートファイター6』では“知識”の必要度合いが下がる? 変化が予想されるゲーム性について考えてみた
反応に重きを置くゲーム性に?
ここでいうアクション要素とは、素早い反応や、咄嗟の判断だ。相手の行動に素早く対処するための反応は、『スト5』でも重視されている要素である。また、『スト5』の度重なるバトルバランス調整は、反応速度に優れるプレイヤーが勝ちやすいゲーム性を実現してきた。反応に重きを置くゲーム性は、制作の意図だと読み取れる。
ただ、素早い反応速度だけで勝てるほど格闘ゲームはシンプルではない。対戦中、絶えず相手との駆け引きが発生しているからだ。相手の考えを読み取り、咄嗟に最適な行動を選択することが勝利には必須だ。
仮に『スト6』がアクション要素を重視するゲーム性ならば、素早い反応速度はもちろんのこと、判断スピードに優れるプレイヤーが活躍するだろう。
『スト6』に期待すべきは、新規層を取り込みつつ、既存のファンも満足させることだろう。そのために、アクション要素を重視するゲーム性を採用すると予想できる。技術や知識の差で勝ちやすいゲーム性では、新規層は参入しにくい。一方、アクション要素の比重が大きければ、初心者でもすぐに対戦の醍醐味を感じられるだろう。それでいて、既存のファンも満足できるゲーム性であるはずだ。