歌もトークも伸びやかな、にじさんじ随一のムードメーカー フレン・E・ルスタリオの唯一無二な快活さ

にじさんじ・フレンの唯一無二な快活さ

 フレンは王道のアクションゲームを筆頭に、ホラー、シナリオやシミュレーション、シューティング、アドベンチャーやRPG、有名タイトルから一見するとどんなゲームか分からないタイトルまで、これまでに多くのゲームをプレイしてきた。一貫して平均以上のゲームスキルを見せてストレスレスにサクサクと進め、快活にゲーム配信を行ってきた。

 快活な表情やその笑い声に誘われるように、ファンが急増中の彼女。デビューから1年もせずにYouTubeのチャンネル登録者数は20万人を超え、現在では40万人を超えているほか、生配信でも一定数以上の視聴者を集め続けている。

 そんな彼女の配信には、様々なコメントが溢れかえる。ゲームプレイ中にヒントやアドバイスを送るコメント、イメージが広まっている「おバカキャラ」「ポンコツキャラ」をイジるような内容、フレンにツッコんでもらおうとヒネった言葉でボケようとする者もいれば、その逆にフレンがトボけたことを言うとツッコミを入れようとする者もいる。

 フレン自身も「うちのリスナーは面白い人ばかりいる!」と、リスナーを褒めることが多い。ゲームの内容がおかしく思えたらリスナーと共にツッコみを入れ、ある話題で意見が分かれたら「違うよー!」と強く物申すことも。

 つい最近では「あたし、昔から歌うのがめちゃくちゃ好きだったんだけど、押し入れやクローゼットのなかで歌ってたの」とフレンが話し出すと、コメントから「Adoさんも同じことを話していた!」と返され、「じゃあアタシもAdoさんになりうる逸材だったのかもしれないね」とトボけると、「おまえはAdoさんじゃなくAhoさん」「Ahoさんによる『うっせぇわ』」とコメントし返される一幕もあった。

 リスナーらが制作する切り抜き動画が好評と聞き、40万人記念として自身の切り抜き動画を見てみるという配信も行った。ファンとのやり取り、自身のおバカシーン、ゲームでのリアクション集などを見て、ファンと共に大いに楽しむ配信となった。

 このような大喜利芸はフレンとリスナーとの良好な関係を示しており、フレンの機転が利いた話題展開やリスナーの発想力豊かなコメントに依る所が大きい。彼女の配信において、今後にも繋がるコアになっていきそうだ。

40万人記念!自分の切り抜きを見るぞ!!【にじさんじ】

 鷹宮リオン・葉加瀬冬雪とともに▽▲TRiNITY▲▽としてNBCユニバーサル・エンターテイメントからメジャーデビューし、3人組ユニットの1人としても活動する彼女。先にも彼女が打ち明けているように「歌が好き」だったのは言うまでもなく、歌配信では00年代から10年代にかけてのアニソン・ボカロ楽曲を中心にその歌声を披露してきた。

 明るい性格の彼女にピッタリなブライトな声色で、ファルセットを使っても高音域でも音程を外すことなく突き抜けるように歌ってみせる。ハスキーさや雑味のないしゃくりやこぶしを効かせることなく真っすぐに出すそのシルキーな歌声で、伸びやかにメロディをなぞっていく。

 ▽▲TRiNITY▲▽としては現在、文化放送の『A&G ARTIST ZONE THE CATCH』で火曜日のメインパーソナリティを務め、2021年10月6日にはデビューアルバム『PRiSM』を発表。TeddyLoid、toku(GARNiDELiA)、Q-MHz、sasakure.UKと豪華な作曲陣が参加した充実のデビュー作のなかで、3人はそれぞれ1曲ずつソロ曲を担当。

 彼女のソロ曲『フラクタル』はsasakure.UKが作詞作曲を務める。キックドラム・複数のシンセサイザーや鍵盤楽器などによって彩られた同曲には、曲の途中でさまざまなパターンのビートが入り乱れ、ポリリズム的に重なっていく展開がある。その影響でメロディラインも複雑な刻み方をする部分があるが、彼女は難なく歌い上げている。

 ▽▲TRiNITY▲▽で活動をともにする葉加瀬とおなじく、ストリーマーとして、あるいは歌手として、そのマルチな才覚を遺憾なく発揮し始めている彼女。3年目を迎えた彼女がどのような活躍をしていくのかが楽しみだ。

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