浮気がバレて婚約破棄。ついには適応障害に……遥(さとうほなみ)への大きすぎる代償 『30までにとうるさくて』6話

『30までにとうるさくて』6話

 29歳独身女性のリアルを描く『30までにとうるさくて』(ABEMA)は、サブタイトルまでキャッチーだ。第1話の「女29歳。人生設計ムズくない?」や、第3話の「29歳、産む産まない問題。」は、アラサー独身女性が一度はぶつかる問題ではないだろうか。

 平均初婚年齢が上がっても、出産にはある程度のリミットがある。仕事は楽しいし、一緒にワイワイ騒げる友だちもいるのに、なぜか満たされない。その「なぜ?」に迫ってくれるのが、本作なのである。2月17日放送の第6話でも、「東京で生きるの、メンタルキツくない?」と、共感度120%のタイトルがついた。

【場面写真】第6話ハイライト(全18枚)

 登場人物の仲良し4人組のうち、唯一平和なのが同性の恋人と復縁を果たした佐倉詩(石橋菜津美)だろう。紆余曲折はあったが、真琴(中田クルミ)と安定した関係を築いている。

 その一方で、ほかの3人は新たな局面を迎えていた。

 まず、いちばんピンチなのが、美山遥(さとうほなみ)だ。鎌田知也(柳俊太郎)との浮気がバレて、社内異動を余儀なくされてしまう。ここまでは、まだよかった。婚約者の長島奏多(堀井新太)がいてくれたし、仕事をセーブして家での生活に力を入れるのもアリだと思っていたからだ。しかし、長島に本当の異動理由がバレたことで、あっさりと婚約破棄されてしまい……。遥は、仕事と恋の両方を同時に失ってしまった。

30までにとうるさくて 6話

 ストレスにより、10円ハゲはできるし、カウンセリングでは、「適応障害」と診断される。そして、産業医に勧められるままに、休職をすることに。自業自得とは思うが、さすがに代償が大きすぎる。

 第6話では、遥の前に謎の年下ミュージシャン・森悠斗(中川大輔)が現れたが、救世主となってくれるのだろうか。おそらく森は、安心安全なタイプの長島とは、対照的な人物だろう。どこかミステリアスな空気を纏っており、ハマったらやばいタイプにも見える。けれど、彼まで悪人だとしたら、遥はかなり追い詰められてしまう。どうか、善人であることを願う。

30までにとうるさくて 6話

 そして、上場企業の社長・高村(渋江譲二)に狙いを定めていた藤沢花音(佐藤玲)は、彼に中学生の娘・愛梨(豊嶋花)がいると知り、あっさりフェードアウト。「だって、中学生の母親になるってことでしょ?」とつぶやいた花音の言葉には、リアルさが詰まっていた。

 どれだけ相手のことが好きでも、一緒に子どもを育てるとなると別の話なのかもしれない。そんな花音だったが、進路の相談を聞いているうちに、愛梨と意気投合をしてきた様子。今後、子持ち男性との結婚を考える上での葛藤や、子どもとの接し方なども描かれていくのだろうか。

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