前澤友作氏、ロールス・ロイス×エルメス共同開発の「Phantom ORIBE」を公開 新車価格は約3億円

 「世界一のラグジュアリーカー」が、2021年、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した衣料品通販大手ZOZO創業者・前澤友作氏のYouTubeチャンネル「前澤友作スーパーカーチャンネル」にて紹介された。

【Rolls-Royce Phantom ORIBE】世界初エルメスコラボのラグジュアリーカー

 その車とは、ロールス・ロイス・モーター・カーズとエルメスが共同で製作したフル・ビスポーク・モデル「Rolls Royce Phantom ORIBE」。ORIBEとは、安土桃山時代の末期、千利休の弟子・古田織部(ふるた・おりべ)の指導で創始された陶器・織部焼からきているとのこと。「Phantom ORIBE」の特徴的なグリーンとクリームの2トーンカラーは「織部焼」からイメージされているそうだ。

 前澤氏がこの車をオーダーしてから納車されるまでにかかった期間はおよそ4年間。ロールス・ロイスとエルメスが世界初のコラボレーションを果たしたのだ。ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京の河合忠之氏は「こんなことは今までやったこともなかったですし、そんな簡単にできることではないということで、一度はそれが原因でプロジェクト自体も頓挫しかけた。その時は結構プレッシャーがありましたね(笑)」と振り返っていた。

 前澤氏が理想とするグリーンを表現するために2年間にわたりディスカッションが行われたという。「なるべく金属製のものは使いたくない」というオーダーを受け、ウッド製のスピーカーグリルを採用するというこだわりようだ。河合氏も「ウッド製のスピーカー…無理だろう……」と疑問を抱いたようだが、職人達のプロフェッショナルな技によってなんとか完成にたどり着いた。

 この「Phantom ORIBE」の新車価格は約3億円。さらにデザインチームの渡航費も支払ったという。数百万円の交通費がプラスしてかかっているそうだ。

 トランクはロールス・ロイス初のウッドデッキを採用。トランクの内張りはエルメスレザーを使用している。車内のいたるところにエルメスレザーが……これでカバンを作ったらとんでもない価格になることだろう。

 全長は5990mm、全幅は2020mm、全高は1645mm、車両重量は2750kg。しかし、運転席に座っても重さを感じないような乗り心地だそうだ。

 スーパーカーコレクターとして有名な前澤氏だが、このようにどんどんコレクションの中に高級車が増えていく。次はどんな車を購入するのだろうかーー。引き続き、動向に注目していた。

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