さとうほなみら演じる“29歳独身女性”の悩みが刺りまくる 『30までにとうるさくて』1&2話

『30までにとうるさくて』1&2話レビュー

 1月20日に配信された第2話では、4人が持つさまざまな問題が露呈した。とくに印象的だったのが、恭子の悩みだ。彼女は、常に仕事に一直線。恋愛には興味がなく、「結婚はいい」とバッサリ斬っている姿がむしろ潔かった。だが、子宮腺筋症を患っていることが判明すると、状況は一変する。キャリアを積む未来よりも、母になる未来の方が愛おしく思えてきたのだ。

30までにとうるさくて

 人はなぜ、ないものねだりをしてしまうのだろうか。可能性がないかもしれないと思った瞬間に、選べなかった方の未来が美しく見えてくる。「これで、幸せなんだ」と思っていたはずなのに……。焦った挙句に、恭子は手当たり次第にいろいろな男性とデートをする。これは、花音も同じだ。大の肉好きにも関わらず、ビーガンの相手に話を合わせ、別れたあとに、公園でファミチキをパクリ。

 どうして、こんなに焦らなければならないのだろう。年齢なんて、ファンタジー。むしろ、ゆっくりでもいいのではないか……。だが、そう思ったとしても、「女性の20代は、ブランドです。なるべく20代のうちに(結婚を)決めましょう」と言われてしまう。

 いまを精一杯生きる女性に付き纏う「このままでいいんだっけ?」の呪い。しかし、私たちは4人の心強い仲間を手に入れた。毎週木曜日の夜、彼女たちが繰り広げるド直球トークに共感しながら、この時代を生き抜いていこうではないか。

【場面写真】第1&2話ハイライト(全27枚)

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